松坂再生に自信!パドレス監督「体がよければ同じことができる」

[ 2012年12月4日 06:00 ]

パドレスから熱視線を送られる松坂

 「ピッチャーズ・パーク」で松坂再生だ。パドレスのバド・ブラック監督(55)が2日(日本時間3日)、翌3日(同4日)から始まるウインターミーティングの会場で、レッドソックスからFAの松坂大輔投手(32)に熱烈ラブコール。過去に復活した投手の数々の例を挙げて、「投手有利」として知られる本拠地球場で松坂の活躍に太鼓判を押した。プロ入り後初めてFAを取得した右腕の決断に注目が集まる。

 日本では、元楽天・野村監督が不振の選手を新天地で復活させる「再生工場」が有名だが、米国にもそんな指揮官がいる。ブラック監督は、球界関係者でにぎわうウインターミーティングで松坂再生に名乗りを上げた。

 「(松坂は)球種が多いし技術もいい。復活できる」。07年からパ軍監督に就任し、10年にナ・リーグの最優秀監督賞。エンゼルス投手コーチ時代の02年にはマイク・ソーシア監督の下で世界一に貢献し、投手陣整備にも定評がある男だ。

 昨年、右肘手術した松坂は今季1勝7敗、防御率8・28。だが、パ軍の本拠地ペトコ・パークはサイズが大きく、海風の湿気もあって本塁打が出にくい。さらに投手心理を熟知する指揮官に乗せられて、細かな制球も気にしなければ、松坂の強気な投球もよみがえる。過去にもハラングが10年6勝→11年14勝と白星を伸ばすなど、コレイア、ガーランド、ボルケスらが移籍後に復活。他球団で結果を残せなかった投手が次々と再生した。

 通算355勝右腕のグレグ・マダックス(現レンジャーズGM特別補佐)も、ブラック監督率いるパ軍の環境に魅了された。41歳の07年限りでの引退を考えつつパ軍に移籍。しかし、同年14勝を挙げ「過去21年のどのシーズンよりも、最良の時を過ごせた」と契約を1年延長した。腱移植手術を受けた投手の復活は復帰2年目が多く、ブラック監督は「(松坂の)体が良ければ(33勝した07、08年と)同じことができる」とも言う。

 パ軍は現在、先発投手2人の獲得に動いている。ジョシュ・バーンズGMは「松坂も検討している。意中の球団ならばうれしい」と期待。松坂が再スタートを切るのに、パ軍は最適な球団かもしれない。

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2012年12月4日のニュース