雄星 宮古で人生初講演へ「心を込めてやらせてもらいたい」

[ 2012年12月3日 06:00 ]

青森・七戸町で行われた野球教室で、少年のフォームチェックをする西武の菊池(右端)

 西武の菊池が、今月下旬に岩手県宮古市で人生初の講演会を行う。イメージキャラクターを務めるJAいわてから依頼を受けた。被災地で活動するのは初めてで「心を込めてやらせてもらいたい」と意気込んだ。

 岩手出身の菊池は、震災発生時には実家が断水と停電に見舞われた。花巻東時代の仲間らの安否を思って眠れない夜を過ごしただけに、被災地訪問の希望はかねて温めていた。しかし、昨オフはオーストラリアでのウインターリーグに派遣されたために活動できず、2年越しで念願がかなった。

 この日は青森・七戸町で橋本2軍投手コーチ、大石、松下と野球教室を開催。「負けず嫌いでなきゃ投手はできない」などと熱く語りかけた一方で、伝える難しさをあらためて痛感した様子だった。「一人で1時間講演するので、何を話そうかいろいろ考えている。(資料作成ソフトの)パワーポイントを使ったりしながら、映像も入れたりしたい」と講演資料の作成にも趣向を凝らす考え。故郷への恩返しも込めて、21歳の菊池が素直な思いを被災者に伝える。

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2012年12月3日のニュース