韓国に痛手…“日本キラー”奉重根 左肩痛でWBC辞退へ

[ 2012年11月24日 06:00 ]

左肩の故障でWBC欠場が決まった韓国の奉重根

 侍ジャパンに追い風?来年3月のWBC韓国代表の予備登録28人に名を連ねていた奉重根投手(32=LG)が左肩痛で欠場が23日、決まった。同投手は04年に手術を受けた左肩の痛みを訴え、精密検査で4カ月のリハビリを要するとの診断が下った。

 辞退の意向を伝えられた韓国代表のヤン・サンムン・ヘッドコーチは、ロイター通信に「計算外。WBCでは重要な役割を見込んでいた。最初から投手編成をし直さないといけない」と語った。

 同左腕は09年WBCで決勝を含め、日本戦3試合に先発し、2勝14回2/3で自責1。今季はLGで守護神を務めた日本キラーは先発も救援もできる存在だった。韓国の1次ラウンドは台湾開催で日本と別組だが、2次ラウンドではキューバと並ぶ最大のライバルとなる。

 韓国は先発左腕の柳賢振(ハンファ)がポスティング・システムで独占交渉権を得たドジャースと交渉中。WBCは辞退する見込みで、左腕の金広鉉(SK)も左肩痛で不参加の可能性は高い。韓国投手陣の戦力ダウンは避けられそうにない。

 ◆奉 重根(ボン・ジュングン)1980年7月15日、韓国ソウル生まれの32歳。高校卒業後、97年にブレーブスとマイナー契約し02年にメジャーデビュー。04年にレッズへ移籍し06年に自由契約となった。07年からは韓国プロ野球LGに所属。メジャー通算48試合に登板し7勝4敗1セーブ、防御率5.17。韓国プロ野球では通算150試合登板で39勝39敗26セーブ、防御率3.44。左投げ左打ち。1メートル91、79キロ。

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2012年11月24日のニュース