沢村 内角攻める キューバ封じでWBC本大会切符つかむ

[ 2012年11月18日 06:00 ]

キューバとの第2戦で先発濃厚な沢村。キャッチボールで調整する

侍ジャパンマッチ2012 日本代表―キューバ代表

(11月18日 札幌D)
 先発する侍ジャパンの沢村にとっては、来年3月の本大会切符を懸けた大事な試金石となる。ショートダッシュなど登板前日のメニューを消化し「僕自身アピールしないといけない立場。しっかり0点に抑えてしっかりアピールしたい」と体を火照らせた。

 来年3月の本大会では田中(楽天)、前田健(広島)、杉内、内海(ともに巨人)ら各球団のエース級の代表入りが有力。沢村の椅子が確保されているわけではない。だからこそ強打者ぞろいのキューバ相手にあえて内角を突き、結果をつかみにいく。16日の第1戦(ヤフードーム)は7投手で完封リレー。ベースから離れて立ちながら踏み込んでくるタイプが多いだけに、各投手が胸元を突いて抑え込んだ。「皆さん、制球がいい。コースも間違ってなかった。だからスイングの速いキューバでも打ち取れる」。そのヒントを生かし、沢村も日本シリーズで効力を発揮したインスラやツーシームで詰まらせるつもりだ。

 プロ入り後初の国際大会となったアジアシリーズでは、10日の韓国・ロッテ戦に先発し7回4安打無失点。巨人を決勝に導き、その試合のMVPに選ばれた。山本監督は「(本大会の)候補に入ってくる投手。あの馬力は魅力だ」と150キロ超の剛球に期待を寄せる。韓国勢を封じた直球で、今度はキューバ斬り。「1戦目を獲ったので、2戦目も獲れるように」と沢村はチームの勝利を目指すが、その先にはWBCのマウンドが待っている。

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2012年11月18日のニュース