DeNAスカウト絶賛!来秋1位候補の仙台育英・上林が満塁弾

[ 2012年11月14日 06:00 ]

<北照・仙台育英>7回2死満塁、右越えに満塁弾の仙台育英・上林(右)はどや顔でホームイン

明治神宮野球大会第4日・準決勝 仙台育英7―1北照

(11月13日 神宮)
 高校、大学の部ともに準決勝2試合が行われた。来秋のドラフト上位候補、仙台育英の上林誠知外野手(2年)は、北照戦で大会史上7人目となる満塁本塁打をマークした。4番を務める主将の一発で、チームは7―1で圧勝。初の日本一をかけ、14日の決勝では関西と対戦する。また、大学の部は法大と桐蔭横浜大が決勝に進出した。

 乾いた金属音が響き渡った瞬間、低い弾道の打球はそのまま右翼席に突き刺さった。3―1で迎えた7回2死満塁。上林にとって高校通算10号は、大会史上7人目のグランドスラムとなった。

 「肩口からのスライダーは一番得意なボール。フェンスに直撃するかと思ったが、神宮で打ててよかった」。本人も驚く弾丸ライナーの一発だ。

 日本ハム・稲葉を目標とする巧打の外野手は、1年秋から強豪・仙台育英で4番を務める。今夏甲子園でも3試合で11打数5安打、打率・455。視察したDeNAの武居邦生スカウトは「これだけのサイズ(1メートル84)で足も速い。きょうの当たりも打球が切れないで、本塁打にするのは大したもの」と高評価した。

 上林が主将を務める新チームは公式戦10連勝。「慢心せずに頑張りたい。ここまできたら日本一になりたい」。10月の国体優勝に続く「2冠」に王手をかけた。

 ◆上林 誠知(うえばやし・せいじ)1995年(平7)8月1日、埼玉県生まれの17歳。小1から野球を始め、土合中では浦和シニアに所属し3年春の全国選抜大会優勝。仙台育英では1年夏からベンチ入りし同年秋から4番。今夏の甲子園では3試合で11打数5安打、打率・455。1メートル84、77キロ。右投げ左打ち。

 ▼北照・大串(2本塁打を浴び)どの打者も振ってきたので粘り強い投球ができなかった。

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2012年11月14日のニュース