巨人 初アジア王者王手!沢村 6四球も7回零封

[ 2012年11月11日 06:00 ]

<ロッテジャイアンツ・巨人>ロッテジャイアンツの大応援団を背に力投する巨人先発・沢村

アジアシリーズ1次リーグB組 巨人5―0韓国・ロッテ

(11月10日 釜山)
 初のアジア王者に王手だ。1次リーグB組の巨人はロッテ(韓国)に5―0で勝ち、2連勝で決勝進出を決めた。11日の決勝でラミゴ(台湾)と対戦する。先発した沢村拓一投手(24)が7回を4安打無失点と好投し、同戦のMVPを獲得。大会公式球に戸惑い、序盤は制球を乱したが、中盤以降は立ち直った。国際大会での適応力の高さを見せた右腕は、次は中5日で16日(ヤフードーム)に行われる侍ジャパンのキューバとの国際強化試合での先発候補に挙がっている。

 最大のピンチは力勝負でねじ伏せた。2回2死二、三塁。1番チョン・ジュンウに対し、沢村はこの日最速となる153キロの高めの直球で空振り三振。口を真一文字に結んだまま三塁ベンチに戻った。

 「全体的に真っすぐは良かった。勝たないと決勝にいけない試合で試合をつくれた」

 五輪、WBCと常に日本のライバルに位置する韓国のチームを目の前にして「真っすぐ中心でと思っていた」と一歩も引かなかった。3回1死一、二塁でも龍徳韓を直球で遊ゴロ併殺打。初~3回と5回の計4度も得点圏に走者を置きながら力で抑え込んだ。

 プロ入り後、初の海外、そして国際大会での登板。大会使用球やストライクゾーンの違いに苦しみ6四球を与えた。今大会で使用されているのはKBO(韓国野球委員会)公認球で、各投手は日本の統一球より飛び、重さも軽く、空気抵抗で変化球は曲がりが大きく感じるという。沢村もスライダーの曲がり始めが早くなり、序盤は外へのボール球が目立った。そこで「(右打者の)外角に投げるとボールになる。打者を目掛けて投げたらいいところにいった。臨機応変に対応しようと思っていたし、難しいとは僕は思わなかった」と適応力の高さを見せた。

 この姿に、ネット裏で視察した侍ジャパンの与田剛投手コーチも「(適応能力は)問題なかった」と合格点を与えた。7回で127球。同コーチは「(16、18日のキューバとの強化試合の)どちらかで先発してもらう」と明言。体調面に問題がなければ16日が濃厚で、韓国に続きキューバ戦でも快投すれば、WBC本番でのメンバー入りも決して夢ではない。

 「ロッテは強敵。来たメンバーの中で一番いい投手に投げさせた。期待通りの素晴らしい投球」と原監督。アジアシリーズを制覇するのが最大かつ最後の目的という指揮官が、侍戦士・沢村の好投であと1勝に迫った。

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