ヤンキース イチローに残留オファー!既に交渉スタート

[ 2012年11月9日 06:00 ]

ヤンキースが残留オファーを出していたことが明らかになったイチロー

 ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGM(45)が、フリーエージェント(FA)となったイチロー外野手(39)に対し、残留オファーを提示していることが7日(日本時間8日)、分かった。7日から始まったGM会議で、同GMが明かした。1年契約で年俸500万ドル(約4億円)以上とみられる。ただヤ軍以外にも5球団前後がイチローの獲得に興味を示しており、争奪戦の様相を呈している。

 GM会議初日。キャッシュマンGMは、FAとなったイチローとの再契約交渉について明確に言及した。

 「代理人と積極的に話している。イチローと(中堅手)グランダーソンが今季の厳しいチーム状況の中、ポストシーズンに導いてくれた。感謝している。残留の可能性?ないわけがないだろう」

 既に代理人のトニー・アタナシオ氏と交渉をスタートさせていることを明かした。これまで同GMは「スカウトと話し合った上で、イチローがチームの中でどのランクにいるかを見てから」とある程度の時間が必要との見解を示してきたが、まだ市場が活性化する前の本格交渉開始は、ヤ軍のイチロー引き留めへの本気度がうかがえる。09年にワールドシリーズMVPに輝いた松井にオファーを出さなかった際には、同GMは12月に入っても「交渉を急ぐことはない」と話していた。

 左翼手に俊足巧打でイチローと同タイプのガードナーがいるが、キャッシュマンGMは、両翼がパワーヒッターでない選手となることにも「その可能性はある」。ガードナーの存在がチーム編成上、ひいてはイチローとの交渉に支障がないことを力説した。

 イチローには1年契約で年俸500万ドル(約4億円)以上を提示して交渉を進めていくとみられる。複数の地元メディアは「イチローが500万~900万ドル(約4億~約7億2000万円)のオファーを了承すれば残留の可能性がある」と伝えている。今季年俸1800万ドル(約14億4000万円)からの大幅減俸となるが、イチローの悲願ともいえる世界一へ近いのが、ヤ軍であるのは間違いない。

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2012年11月9日のニュース