DeNA 松坂獲りに本格交渉へ 獲得予算別枠で用意 開幕前まで返答待つ

[ 2012年11月7日 06:00 ]

2005年、西武南郷キャンプで中畑氏(右)から激励される松坂

 DeNAがレッドソックスからFAとなった松坂大輔投手(32)の獲得に向け、代理人のスコット・ボラス氏(60)と近日中に本格交渉を開始することが6日、分かった。

 今オフの大型補強を推し進める球団では、松坂獲得の資金は別枠で予算立てし、複数年契約を用意。米国残留が基本線である同投手に対して来季の開幕前まで返答を待つ覚悟を示すなど、最大限の誠意を示してアタックする。

 松坂獲得へ、DeNAが本格的に動きだす。レッドソックスとの6年契約が切れた松坂は今月3日にFAとなり、全球団との交渉が解禁。ある大リーグの代理人が「日本のDeNAがボラス氏と交渉を始めると聞いた」と明かした。

 松坂は来季の日本球界復帰について、シーズン終了間際にスポニチの取材に対して「考えたことはない」と話した。今季年俸1033万ドル(約8億2640万円)からの大幅減が予想されるが、関係者の話を総合すると、金銭面の条件よりも、一年を通じて先発で投げられる環境を重視し、メジャー球団との交渉を進めていく方針。現在も米国内でトレーニングを続けており、ボラス氏と連絡を密にとりながら、メジャー球団への移籍を第一に考えている。

 それでもDeNAは、わずかな可能性に懸けて猛アタックを開始する。今オフは既に獲得が有力となっている中日・ブランコら大型補強に着手しているが、松坂に対しては特別に予算立てする方針。2年6億円以上の好条件を用意するとみられる。高田繁GMは「松坂の移籍先は2月のキャンプまで決まらないのでは」と長期戦を覚悟しており、来季開幕前まで支配下選手枠を空けて待つ構えだ。

続きを表示

2012年11月7日のニュース