東大新監督に学習塾塾長 元西武の明大OBに臨時コーチ依頼へ

[ 2012年11月7日 06:00 ]

 東京六大学野球の東大は6日、御手洗健司監督(62)に代わり、来季から同大OBの浜田一志氏(48)が監督に就任すると発表した。

 同氏は部活動をする学生を対象にした学習塾「Ai西武学院」の塾長を務めるユニークな経歴の持ち主。現在リーグ戦46連敗中のチームの再建に向け「目標は勝ち点奪取。チーム一丸となって向かっていく」と抱負を語った。

 浜田氏は大学4年時に主将を務め、外野手としてリーグ戦通算5本塁打を記録した。東大は2年前から元中日の谷沢健一氏を打撃コーチに招いて打撃強化を進めてきたが、課題は投手陣の整備。明大OBで元西武の今久留主成幸氏に臨時バッテリーコーチを依頼する方向で調整している。

 浜田氏は全国各地の中学、高校での講演活動をこなしながら、08年からは東大野球部の新入生のスカウト活動にも着手。頻繁に同大グラウンドを訪れ、現役部員とも親交がある。「基本に忠実であれば必ず勝機があると考えている」と浜田氏。リーグワーストの30季連続最下位に沈む東大野球部を、「塾長監督」が改革する。

 ◆浜田 一志(はまだ・かずし)1964年(昭39)9月11日、高知県生まれの48歳。土佐では甲子園出場はなし。83年に東大理科2類に現役合格し4年時には主将を務めた。東大大学院を経て89年に新日本製鉄入社。94年に独立し、都内に学習塾「Ai西武学院」を開業して塾長を務める。12年からはシンドバッド・インターナショナル顧問。

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2012年11月7日のニュース