黒田に追い風の新制度 価値ありと認めたヤンキース

[ 2012年11月2日 08:04 ]

ヤンキースが残留オファーを用意する黒田

 ヤンキースが、FAとなった黒田博樹投手(37)の引き留めへ、日本投手最高額のオファーを用意していることが31日(日本時間11月1日)分かった。

 今季16勝を挙げた黒田にとって追い風となっているのが、新労使協定により、今オフから導入されたFA選手への補償制度だ。

 球団は、自軍のFA選手に対し「クオリファイング・オファー」と呼ばれる最低額が設定された残留オファーを出せば、仮に他球団に移籍した場合でも、見返りとしてドラフト指名権を得ることができる。今季の最低額は1330万ドル(約10億6400万円)と設定されたが、ヤ軍は黒田について同額以上の価値があると判断。同オファーを出す方針を固めた。

 年俸の基準となるのは、30日にホワイトソックスと契約を延長したピービの2年2900万ドル(約23億2000万円)。同投手は今季11勝、防御率3・37、219投球回だったが、黒田は3部門全てで上回っており、ヤ軍の提示は1500万ドル前後とみられる。

 ▽クオリファイング・オファー(Qualifying offer) FA移籍に関する球団への補償制度。毎年の年俸上位125選手の平均額を最低額に設定(今季は1330万ドル)し、球団は同オファーを提示することで、選手が他球団へ移籍した場合、見返りとしてドラフト指名権を得る。昨年までは、過去2年間の成績を基にデータ専門会社が算出した「A、B、なし」の格付けに応じて、ドラフト指名権が譲渡されていた。元来は、FA選手の引き留めが難しい資金力に乏しい球団を救済するための制度だったが、近年は同指名権欲しさに、優勝争いから脱落したチームがシーズン中に主力選手を大量放出するケースが続出していた。また、補償対象となる選手が少なくなり、FA市場の活性化にもつながる。

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