内海 今季最多127球!第1戦投球逆手に緩急で抑えた

[ 2012年11月2日 06:00 ]

<日・巨>8回2失点の巨人・内海

日本シリーズ第5戦 巨人10―2日本ハム

(11月1日 札幌D)
 勝利の瞬間、ベンチの巨人・内海は両手を広げた。7回無失点だった10月27日の第1戦(東京ドーム)から中4日。CSも含めて16日間で4度目の先発だったが、ここで今季最多の127球を投げた。8回7安打2失点。エースが役目を果たした。

 「2連敗でムードがあまり良くなかった。何とかいい投球をして試合を流したいと思っていた」

 第1戦は直球とツーシーム主体。この試合はそれを逆手に110キロ台のスライダーで緩急をつけた。イニング間のキャッチボールは右膝裏の痛みを押して阿部が務めてくれた。「凄くうれしかった」。2回に味方が2点を先制すると「0―0のつもりでいけ」と助言ももらった。2、3回をいずれも最少失点で切り抜け、調子を上げた。

 選手会長であり投手陣のリーダーだ。第3戦(札幌ドーム)が行われた10月30日。「トシ兄(にい)」と慕う杉内を誘い、市内のジンギスカン店に出かけた。野球談議に花を咲かせていると、突如、デコレーションケーキを抱えた山口、小山らが来店。32歳の誕生日を迎えた杉内を祝うサプライズだった。

 企画した内海は「メッチャ喜んでくれました」としたり顔を浮かべたが、これには別の意味もあった。左肩の違和感を訴え、CSから登板がない杉内は第5戦の登板を目指していた。しかし、この時、すでに回避が濃厚となっていた。そんな杉内への気遣い。自らが代役として調整する一方で、心情を察する優しさと余裕があった。この日の練習前には杉内に尻をポンと叩かれた。「頼んだぞ」。そのひと言で内海は全てを感じ取った。

 8回まで投げ、中継ぎ陣を休ませた2年連続最多勝左腕に、原監督も「見事な投球をしてくれた」と称賛した。「第6戦で決められるように一丸となって頑張りたい」。これで日本シリーズ2勝目。堂々のMVP候補に躍り出た。

 ≪シリーズ通算4勝は現役最多≫内海(巨)が8回2失点で第1戦に続き勝利投手。巨人の投手で同一シリーズ2勝は94年槙原寛己以来で、左腕では65、68年の金田正一以来2人目(3度目)だ。これでシリーズ通算4勝目(1敗)とし、現役では石井(西)、川上(中)、杉内(巨)の各3勝を抜き単独最多となった。相手日本ハムの先発は第1戦と同じ吉川。第1戦から連続で同じ投手と先発で投げ合い連勝したのは、71年に堀内(巨)が足立(阪急)に投げ勝って以来41年ぶり4人目。

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