加藤“好演”死球「何が起こったのかな、という感じ」

[ 2012年11月2日 06:00 ]

<日・巨>4回表無死一塁、頭上付近の投球に倒れ込む巨人・加藤

日本シリーズ第5戦 巨人10―2日本ハム

(11月1日 札幌D)
 バントの構えで前のめりだった巨人・加藤は、顔面付近を襲った多田野の139キロの直球に、のけぞるように倒れ込んだ。そして頭を押さえてうずくまった。5―2の4回無死一塁。原監督や岡崎ヘッドコーチ、トレーナーらが心配そうに駆け寄る中、柳田球審は死球と危険球退場を宣告した。場内の大ブーイングを浴びながら一塁へ向かうと、その後の坂本の中犠飛でリードを4点に広げた。

 「顔付近に来たので、僕も必死にプレーしました。何が起こったのかな、という感じでした」

 中継映像では投球が当たったようには見えなかった。ヘルメットは飛んだが、倒れ込んだ際にバットがつばの部分に当たっていた。加藤は09年9月4日のヤクルト戦(東京ドーム)で頭部死球を受けたことがあり「前に頭に当たったことがあったので」と当時の悪夢も頭をよぎったという。阿部が不在の中、内海との相性の良さを買われて、今シリーズ初出場となった14年目のベテラン。本人は死球については言葉を濁したが、試合の流れを引き戻すワンプレーとなった。

 加藤の倒れ方と疑惑の判定へ不満を募らせた敵地の観衆から、その後の打席では容赦ないブーイングを浴びた。しかし、5回2死二、三塁では試合を決定づける左越えの2点適時二塁打。7回2死一塁でも右前打を放ち、逆風を力に変えた。5回の二塁打直後には、続く長野が右膝に死球を受けて負傷退場。今シリーズは第2戦で日本ハムの陽岱鋼と中田も死球を受けており、今後に遺恨を残しそうなムードが球場を包み込んだ。

 「無我夢中で必死でした」と振り返った加藤。阿部不在という最大のピンチの中で、攻守にとどまらず存在感を発揮した。

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