阿部 右足に違和感で途中交代…第4戦ではDHか?

[ 2012年10月31日 06:00 ]

<日・巨>5回2死一塁で、阿部はニゴロに倒れる

日本シリーズ第3戦 巨人3-7日本ハム

(10月30日 札幌D)
 3点差に追い上げた5回の攻撃を終えると、巨人の原監督は西本球審に選手交代を告げた。「キャッチャー、阿部に代わりまして実松」。主将、4番、捕手の阿部交代に札幌ドームはざわついた。大黒柱を失い、初黒星を喫した指揮官は胸中を隠すように淡々と言った。

 「きょうに関してはあそこまでということ。あすは状態を見てということですね」

 阿部は両足首に慢性的な痛みを抱える。21日のCSファイナルS第5戦では左爪先に自打球を当て、さらに左足親指も負傷。満身創痍(そうい)でプレーを続けている。球団広報からは「走塁の際に右足に違和感を感じたため、大事を取って交代」と発表された。阿部はベンチ裏でアイシング治療を行い、試合途中に宿舎に戻っていた。

 3回までに0―5と大量リードされる展開。非常事態と思われた主将の途中交代は原監督が「(日本シリーズは)短期決戦というが、長丁場でもある」とする先をにらんだ交代でもあった。阿部は交代直前の5回2死二塁から二ゴロで一塁を駆け抜けた。だが、その時点で実松がベンチ前でキャッチボールし、出場に備えた。阿部がベンチに戻って状態を確認する前に指揮官は交代を告げるために歩きだしていた。

 実松は9回2死一、二塁で中飛で最後の打者となり、阿部不在が響いた。指揮官は「あの状態の中でプレーを続行するのは避けた」と第4戦以降を考慮した危機管理を強調。31日の捕手での出場については「もちろん、もちろん」ときっぱり言った。ただ、楽観視はできない。捕手のベンチ入りメンバーは阿部と実松の2人だけ。第4戦ではバックアップ要員の加藤が登録され、阿部はDHで出場する可能性もある。

 本拠地で連勝スタートも敵地で敗れ、2勝1敗。「攻撃陣は粘り強くね。もうちょっと、つながりというところで残念な部分はあった。ただ、きょうは2、3番がよかった。あとは主役たちがというところですね」と原監督。「主役」の中にはもちろん阿部が含まれている口ぶりだった。

 ≪巨人の5失点以上は16年ぶり≫2連勝の巨人が初黒星。この日は先発ホールトンの不調から3回までに5失点。シリーズで巨人が3回までに5失点以上は、96年オリックス第5戦の5失点以来16年ぶり9度目。こうしたケースでは9戦全敗と序盤の劣勢を挽回できない。シリーズで巨人が2勝1敗となったのは09年以来15度目。過去、14度のうち優勝を逃したのは83、08年の2度だけ。今回のように●●○の星取りでは52年南海戦●●○→●○●、72年阪急戦●●○→●●といずれも優勝。依然として巨人の優位は変わらない。

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