中田 ダル兄貴の前で激痛に耐えフルスイング!初安打だ

[ 2012年10月31日 06:00 ]

<日本ハム・巨人>6回2死、左手をかばうようにして左前打を放つ中田

日本シリーズ第3戦 日本ハム7―3巨人

(10月30日 札幌D)
 激痛が走る。腫れた左手は打撃用手袋をはめるのがやっと。それでも日本ハム・中田は4番を打ち、左翼を守った。5打席立って11スイング。その全てがフルスイングだった。

 「痛み止め(の薬)は効かないね。痛かったから。打つ瞬間に本能的にかばって自分の打撃ができなかった。勝ってよかった。それが一番」

 4番・左翼で今季150試合目のスタメンに名を連ねた。中田がいること。それが日本ハムが本来の野球をやるための最大の条件だった。第2戦で巨人・沢村から死球を受け途中交代。今季初めて4番の座を譲った。それから中1日。試合前にはロッカーを訪れた沢村から謝罪も受けた。「手がグローブになろうが“行くよ”と言った」と栗山監督はトレーナーから「出場できるか微妙」という報告をあえて聞かず、中田に強制出場を求めた。

 左手の甲には浅黒いアザが残る。フルスイングして手首を返すと、激痛が走った。「自分のポイントで振るのが怖かったけど、そうも言っていられなかった」。不動の4番に座った今季。栗山監督から求められたのが「タフさ」だった。「翔ッ、行くよ」。短い指揮官の言葉の意味は分かっていた。

 ネット裏のテレビブースではダルビッシュがゲスト解説。チームを離れた兄貴分は、突き放すために「今年はほとんど話さなかった」という。主砲としての自立を期待してのことだ。中田も感じている。痛みをこらえ、その兄貴分の前で3回に四球。6回には前回09年も含め、通算13打席目でのシリーズ初安打となる左前打を放った。「(ダルビッシュに見てもらって)うれしかった」。4番としての存在感を示して笑みをこぼした。4番・左翼・中田。それが逆襲の、3連敗阻止の最大の要因だった。

 ▼日本ハム・福島チーフトレーナー 痛みはあるけどあれくらい振れているので、あとは本人がやれる範囲でやるということ。痛み止めは飲んでいるが、あまり効いてないみたい。アイシングと電気治療を続けていく。

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