シリーズの流れ変えた一撃 稲葉「日本一になりたいです」

[ 2012年10月30日 22:54 ]

<日本ハム・巨人>3回1死一、二塁、右中間へ適時二塁打を放つ日本ハム・稲葉

日本シリーズ第3戦 日本ハム7―3巨人

(10月30日 札幌D)
 一振りでチームを勢いに乗せた。2回1死から日本ハム・稲葉が先制ソロ。巨人の先発ホールトンの初球、126キロのスライダーを右中間へ運んだ。

 2試合でわずか1得点に終わり、連敗を喫した第1、2戦の重苦しい雰囲気を吹き飛ばす一撃。お立ち台に上った稲葉ははファンの大声援に「うれしいです。ハイ」と満面の笑み。インタビュアーの「あれで流れが変わりましたね」の問いには「変えました。先制点をホームランといういい形でとれて、主導権をしっかり握って試合ができた」と胸を張った。

 3回にも2死一、二塁から右中間へ適時二塁打で貴重な追加点を叩き出すと、続く小谷野の中前打で二塁から一気にホームを狙ったが、惜しくもタッチアウト。それでも40歳のベテランの激走はチーム全体を鼓舞。終わってみれば、先発全員の12安打だ。

 東京ドームでの連敗がウソのような猛攻。稲葉は「(ファンの力は)とても強いです」と言い切る。これで1勝2敗となり、残り2試合、本拠地で戦うことができる。背番号41は盛り上がるスタンドへ「日本一になりたいです。みなさん、ともに頑張っていきましょう」と呼びかけた。

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2012年10月30日のニュース