タイガース3冠王カブレラ弾も空砲

[ 2012年10月30日 06:00 ]

優勝を決め、跳び上がって喜ぶジャイアンツのポージー捕手。右は最後の打者となったタイガースのカブレラ

ワールドシリーズ第4戦 タイガース3-4ジャイアンツ

(10月28日 デトロイト)
 タイガースの3冠王カブレラのバットは動かなかった。1点を追う10回2死。外角速球に見逃し三振に倒れ、天を仰いだ。

 「自信を持って打席に入ろうとしたが最後までできなかった。残念だ」

 1点を追う3回に右翼へ逆転2ラン。チームに21イニングぶりの得点をもたらしたが、その後は3打席連続三振。45年ぶりの3冠王として臨んだ同シリーズは打率・231、1本塁打、3打点に終わった。今季ブルワーズから加入の4番フィルダーも打率・071と沈黙。チーム打率・159は同シリーズ史上3番目の低打率で、ジム・リーランド監督も「十分に打てなかった」と力なく話した。

 4連勝で突破したヤンキースとのリーグ優勝決定シリーズから一転、4連敗で28年ぶりの頂点を逃した。第5戦に先発予定だったエース・バーランダーは「もう1試合全力で投げたかった」と遠くを見つめた。

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2012年10月30日のニュース