楽天 五十嵐獲りへ ヤクルト、阪神と争奪戦

[ 2012年10月30日 06:00 ]

楽天が獲得に動いていることがわかった五十嵐亮太

 楽天がヤンキースを自由契約となった五十嵐亮太投手(33)の獲得に動いていることが29日、分かった。

 五十嵐は来季の所属先は日米横一線で交渉する方針で、既に代理人が日本の複数球団との接触も開始。ヤクルト、阪神など国内の数球団も獲得に興味を示し、争奪戦の様相を呈しているが、楽天は年俸1億円以上に複数年契約も用意して獲得を目指す。

 星野政権3年目となる来季はクライマックスシリーズ進出が至上命令。星野監督が「投手は何人いても足りないぐらい」と話すなど、今オフの課題はさらなる投手力のアップだ。そして現時点で補強リストの最上位にいるのが五十嵐だ。

 楽天は高卒新人の釜田を筆頭に美馬、辛島ら若手の先発陣が台頭。抑えには青山が定着して22セーブを挙げた。しかし、星野監督が「来年も同じように結果を残せるほどプロは甘い世界ではない」と話すように、今オフも投手の補強を最優先する方針だ。中継ぎ、抑えとしても計算が立ち、五十嵐は練習姿勢も若手の手本になれると評価している。

 古巣のヤクルトや阪神も獲得に興味を示しているが、楽天は年俸1億円以上、さらに複数年契約も用意する方針だ。これまでにも藪(現阪神投手コーチ)、松井、岩村(今季限りで戦力外)ら「メジャー帰り」の選手を獲得した実績もある。

 目指すのは外国人選手に頼ることのない、エースの田中を中心とした投手王国。その目標へ、五十嵐は大事なピースの一つとなる。

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2012年10月30日のニュース