大谷余波…現行3年ルール見直しも「別のいいものがあれば」

[ 2012年10月28日 06:00 ]

 日本野球機構(NPB)の理事会と12球団代表者会議が27日、都内で開かれ、花巻東・大谷翔平投手(18)が大リーグ挑戦を表明したことを受け、ドラフト指名を拒否した高校生は帰国後、3年間は12球団と契約できないとする現行の申し合わせについて、見直しも含め今後議論していく方針を確認した。

 大谷は25日のドラフト会議で日本ハムから1位指名を受けたが、現時点で大リーグ挑戦の意思を変えていない。代表者会議では、当該球団である日本ハム・島田利正球団代表が「もし大谷が大リーグで苦労して23歳で戻ってきた時、日本の球界は獲らなくてもいいのですか」と発言。広島・鈴木清明球団本部長からは私見として、将来的に大谷が帰国した場合は1位指名した日本ハムに優先交渉権を与えては、といった問題提起もあったという。鈴木氏は「3年(の申し合わせ)をやめようじゃなく、別のいいものがあればそうしていけばいいということ」と話した。

 さらに一部の球団から「日本のスカウト活動は規制されているが、米国のスカウトは実質規制がない」と不満の声も噴出。楽天・井上智治オーナー代行は「選手の流出を抑制しようとするなら大リーグ機構と話し合う必要がある」と訴えた。

 ◆理事会その他の審議事項 NPB理事会で2014年から新BIS(プロ野球データベースシステム)を現BISと並行使用し、15年から完全移行することを決定した。 

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2012年10月28日のニュース