涌井 来季は先発復帰「かわす投球はやめようと思う」

[ 2012年10月28日 06:00 ]

 今シーズン途中から守護神を務めていた西武・涌井が来季先発に復帰することが決まった。渡辺監督が「シーズン終了後に、先発でいくと(本人と)話をした」と明らかにし、来季は再びエースとしてマウンドに上がることになる。

 今季は開幕投手も務めた涌井だが、自身開幕3連敗。渡辺監督は直球の切れを取り戻すことと、救援の苦労を体験させようと判断。当初の守護神ゴンザレスも不調だったため、涌井は5月4日のロッテ戦(西武ドーム)で初めて救援のマウンドに上がった。配置転換の結果、30セーブをマーク。指揮官は「失いかけていた(首脳陣やチーム内での)信頼も取り戻しただろうし、責任感も出てきた」と評し、救援で得た経験を先発で生かしてほしい考えだ。新守護神の座はウィリアムスや十亀、新外国人の補強も含めて今後検討する。

 09年には最多勝、沢村賞も獲得しているエースは「腕を振る大切さを思い出した。後ろの大変さも分かったので、特に移動ゲームの時とかはより一層(先発としてイニングを)長く投げたい」。06年から5年連続2桁勝利。かつての輝きを取り戻すために、涌井は「かわす投球はやめようと思う」と真っ向勝負を宣言した。
 

続きを表示

2012年10月28日のニュース