ハム宣言通り強行も 大谷「可能性ゼロです」

[ 2012年10月26日 06:00 ]

ドラフト会議で日本ハムから単独で1位指名され、厳しい表情で報道陣の質問に答える大谷

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(10月25日)
 【日本ハム1位 大谷翔平 投手・花巻東】指名を受けても、固い意志は変わらなかった。花巻東の大谷は、あらためて入団を拒否する意向を示した。

 「自分の気持ちは変わらないけど、評価をしていただいたことはありがたい。正直びっくりしたというか、動揺した部分はあった。(入団の)可能性はゼロです」と言い切った。

 午後5時から始まったドラフト会議のテレビ中継は「自分自身の心に残るのが嫌だった」と目もくれずに、岩手県花巻市内の同校グラウンドで練習。雨が降りしきる中でも屋外でキャッチボールなどのメニューをこなした。練習中に流石裕之部長から日本ハムの1位指名を聞かされたときも「分かりました」と表情を変えずに返答しただけだった。

 日本ハムの栗山監督とは、指揮官がスポーツキャスターだった昨年から、取材を通じて面識があり「2年生の時からお世話になっている。情熱的な人」と好印象を抱いている。日本ハムについても「(9月の)面談の時に育成のことを聞いていいイメージはある」としたが、入団となると話は別。「そこ(メジャー挑戦)に向かって頑張ろうとやっている。両親と相談はするけれど、自分の意志は変わらないです」ときっぱりと話した。

 花巻東のチームカラーの紫のネクタイを着用してドラフトに臨んだ日本ハムの栗山監督は「(入団が)困難なことを理解した上で日本ハムは編成に携わる人たちが命がけでやっている。そのチーム方針を変えてはいけないと思った」と指名の経緯を説明。「話を聞いてもらえるチャンスをもらえたというふうに捉えている。できる限り早く花巻に行きたい。何度でも足を運ぶつもりです」と日本シリーズ終了後にも自ら大谷に誠意を伝える考えだ。

 来年3月31日まで日本ハムに交渉権があり、メジャー球団との交渉は4月以降となる見込み。大渕隆スカウトディレクターから電話で指名あいさつを受けた佐々木洋監督は「(指名あいさつの)席は設けないといけない。本人の意志を尊重します」と日本ハムとの交渉には応じる意向だが、大谷の意志は固く入団交渉が難航するのは必至の情勢だ。

 【日本ハムの強行指名】

 ▼80年原辰徳(東海大)最大の目玉だった原は巨人入りを切望していたが日本ハムに加えて広島、大洋(現DeNA)が1位指名。4球団競合の末、巨人・藤田監督がクジを引き当てた。

 ▼03年須永英輝(浦和学院)巨人入りを熱望しているとされる左腕に対し、指名順が早かった日本ハムが2巡目で強行指名。当日のスカウトのあいさつ要請を拒絶された。しかし2度の交渉を経て入団。

 ▼06、08年長野久義(日大―Honda)日大時代は巨人以外なら社会人入りを希望するも日本ハムが4位で指名。入団を拒否した。08年はロッテが2位指名し再び入団拒否。翌09年に1位指名で巨人に入団。

 ▼11年菅野智之(東海大)巨人入りを熱望しているとされる中、日本ハムも1位強行指名。巨人と2球団が競合し日本ハムが交渉権を獲得したが、菅野は入団を拒否して浪人の道を選んだ。

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