「カンフーパンダ」サンドバル3連発でジャイアンツ先勝

[ 2012年10月26日 06:00 ]

タイガース戦の5回、3打席連続本塁打を放ち、熱狂するファンの声援を浴び塁間を回るジャイアンツのサンドバル

ワールドシリーズ第1戦 ジャイアンツ8-3タイガース

(10月24日 サンフランシスコ)
 史上初の「GT決戦」となったワールドシリーズ(7回戦制)が24日(日本時間25日)開幕。2年ぶりの世界一を狙う地元のジャイアンツが投打でタイガースを圧倒し、8―3で快勝した。3番のパブロ・サンドバル内野手(26)が史上3人目となる3打席連続本塁打を含む4安打4打点と大暴れ。「カンフーパンダ」の愛称で人気の巨漢スラッガーが、難攻不落のサイ・ヤング賞右腕を沈めた。
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 パンダのかぶり物をかぶった地元ファンの大歓声が心地いい。この日の先発ジトに、映画のキャラクターから「カンフーパンダ」と愛称を名付けられたサンドバルは、109キロの巨体を弾ませながら“サンド”もダイヤモンドを回った。

 「まだ信じられない。子供の頃にワールドシリーズでプレーする夢を見たけど、1試合に3本塁打とはね。エキサイトしすぎないようにしないと。シリーズは終わっていないのだから」

 初回の第1打席は高めの95マイル(約153キロ)速球を中堅右へ先制ソロ。3回の第2打席は外角95マイルに逆らわず左翼席に放り込んだ。公式戦初対戦となった大リーグ屈指の右腕バーランダーを攻略し「本塁打を打とうとはしていない。いれ込み過ぎないようにした」。5回には2番手アルバカーキから再び中越え弾。シリーズ史上3度目の1試合3連発で、名付け親を分厚く援護した。

 ぽっちゃり体形ながら動きが機敏で、打撃も柔らかい。メジャー2年目の09年に打率・330をマークして大ブレークしたが、ウエートオーバーから10年はスランプに陥り、その年のワールドシリーズも1試合の出場に終わった。そこで球団は「オペレーション・パンダ(パンダ大作戦)」と銘打った減量メニューを強要。アリゾナの岩山を駆け上がるなどのハードトレーニングで38ポンド(約17キロ)も落とし、体に切れを取り戻した。

 「3年目であんな経験ができて、しかも勝ったのだから」と、今は明るく振り返る余裕がある。3発を放ったバットは折れてしまったというが「自分自身を信じればいい」とキッパリ。そのバットは野球殿堂入りする。2年前、世界一に貢献できなかった「カンフーパンダ」が、今度は主力としてチームを頂点に導く。

 ▼ジャイアンツブルース・ボウチー監督 サンドバルはスイングもいいし、球もよく見えている。初戦を取れたのはいいこと。でも始まりにすぎない。

 ◆パブロ・サンドバル 1986年8月11日、ベネズエラ生まれの26歳。03年にジャイアンツ入団。マイナー時代は捕手での出場が最も多く、08年8月14日アストロズ戦に「5番・捕手」としてメジャー初出場を果たした。09年にはリーグ2位の打率・330をマーク。敬けんなカトリック教徒としても知られる。1メートル80、109キロ。右投げ両打ち。

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