日本ハム 大谷を強行指名へ!長期戦必至も山田GM「方針ぶらすのはやめる」

[ 2012年10月24日 06:39 ]

メジャー挑戦を表明した花巻東・大谷に日本ハムが強行指名へ

 日本ハムは23日、今ドラフトで花巻東の160キロ右腕、大谷翔平投手(18)を1位指名する方針を公表した。国内各球団が1位指名候補にリストアップしている同投手だが21日に高校から直接の米球界挑戦を表明したばかり。日本ハムは昨年ドラフトでも巨人と相思相愛の東海大・菅野智之投手(23)を1位指名したが、入団合意には至らなかった。今回はメジャー志向の大型右腕を翻意させることができるか。25日、運命の日に注目が集まる。

 追いかけてきた恋人は諦めない。果敢に有能な選手を獲りにいく日本ハムの姿勢は今年も変わらない。千葉・鎌ケ谷での会議終了後、取材に対応した日本ハム・山田GMは真っすぐ前を向いた。

 「毎年一番力のある選手を指名する。その方針を貫いてきました。今年も大谷選手を指名するつもりです。その方針をぶらすのはやめようと。志望届を出しているのでメジャーと闘うと言うか、正々堂々といこうということになりました」

 最速160キロ、1メートル93の大型右腕、大谷は「入学当初から(大リーグで)やりたい気持ちがあった。自分の夢」と21日にメジャー挑戦を表明したばかり。だが、日本ハムは大谷が花巻東1年から注目。甲子園、地方大会だけでなく、今夏の甲子園終了後、18U世界選手権(韓国)では山田GM自ら渡韓して状態をチェックし、動向も調査してきた。

 日本ハムは昨年ドラフトで巨人と相思相愛だった東海大・菅野を指名して交渉権を獲得。だが、直前に指名あいさつをしなかったことで菅野サイドが態度を硬化。結果的に入団には至らなかった。その反省も踏まえ、ドラフト2日前の指名表明となった。

 悩みに悩んだ末にメジャー挑戦を表明した若者の心を動かすことは容易ではない。2年連続でドラフト1位枠を無駄にする可能性もあるが同GMは「リスクは承知。普通に考えれば厳しい。指名を受けても難しいという報告は受けている」と話した。これで他球団が大谷指名に追随する可能性も出てくるかもしれない。仮に交渉権を獲得しても入団合意までは長期戦は必至。それでも欲しい逸材なのだ。

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2012年10月24日のニュース