吉川 ダル抜け新エース受賞「間違いなく鶴岡さんのおかげ」

[ 2012年10月24日 06:00 ]

バッテリー賞を受賞し、笑顔の日本ハムの吉川(左)と鶴岡

2012年度プロ野球最優秀バッテリー賞

 球団では93年金石、田村以来、19年ぶり2組目のバッテリー賞受賞。日本ハム・吉川は満面の笑みを浮かべた。

 「この賞は僕1人では獲れない。間違いなく鶴岡さんのおかげです。日本シリーズも“いつも通り投げろ”と言われると思うので、鶴さんの考えてくれる通りに投げたいと思います」

 まずは絶大な信頼を置く先輩への感謝の言葉を口にし、すぐに次なる戦いを見据えた。27日、敵地・東京ドームで行われる日本シリーズ第1戦の先発が確実な状況だ。「相手が決まって、モチベーションが上がる。どこからでも本塁打が打てるチームだし、全員手ごわいです」。言葉では謙遜するが、今季は6月14日の交流戦(札幌ドーム)で先発し7回3安打1失点で勝利を収めている。

 おごりはない。「抑えているので巨人に対策を練られることもあると思う」。14勝をマークし防御率1・71で最優秀防御率のタイトルを獲得したプライドを懸け、相手の研究の上をいく投球を見せる。直球の荒れ球を武器とするイメージが強いが、緩急を駆使した投球で、巨人を返り討ちにすることを誓っている。

 17日、ソフトバンクとのファイナルS初戦(札幌ドーム)は7回2失点と好投。その勢いに乗ったチームは3連勝で日本シリーズ進出を決めた。「何とかチームに勢いをつけられる投球ができればいいですね」。ダルビッシュが抜け、新エースへと成長した吉川が再び巡ってくる大役に力を込めた。

 【選考過程】セはリーグ優勝、日本シリーズ進出も決めた巨人から。2冠王の捕手・阿部は満場一致だったが、投手は内海、山口で割れた。過去に井川、藤川とのコンビでバッテリー賞を2度、受賞している矢野氏は「リリーフは本当に大変。人のものを背負って、状態の悪い時も投げないといけない」と山口―阿部を推した。牛島氏も「山口の踏ん張りが巨人を支えた」。広沢氏は「もっとセットアッパーに光を当ててもいい。そういう時代に来ている」と訴えた。白熱した熱い激論の末、山口―阿部を推す声が3人から出たものの、「やはり2年連続最多勝は凄い。内海は防御率1点台でもある。逆に特別賞があれば山口にあげたい」(張本氏)と「内海―阿部」に決まった。一方のパは波乱なし。有藤氏が「2人が組んだ時の防御率(1・33)が凄い」とソフトバンクの摂津―細川を挙げたが、残り8人は巨人同様にリーグV、日本シリーズ進出を果たした日本ハムの「吉川―鶴岡」。森氏は「鶴岡は捕手としても非常に頑張った」。また牛島氏も「バッテリーで考えれば鶴岡。吉川だけでなく、投手陣全体をまとめて引っ張った」と評した。

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