米球界と明確な規定なし ドラフト終了後に交渉へ

[ 2012年10月21日 21:18 ]

記者会見で米大リーグへの挑戦を表明する花巻東高の大谷翔平投手

花巻東・大谷が米大リーグ挑戦表明

 25日のプロ野球ドラフト会議で国内球団が大谷を指名した場合は来年3月末までの交渉権を得るが、米大リーグとはアマチュア選手の獲得について明確な規定がない。

 日本高野連の竹中雅彦参事は「メジャーが横から入ってくる可能性もある。道義的、倫理的な問題。ただ、それはうちがとやかく言うことじゃない。日本野球機構(NPB)と大リーグの問題」との見解を示す。花巻東の佐々木洋監督は、ドラフト終了を待って大リーグ球団との話し合いを進める方針だ。

 2008年のドラフト会議では、1位候補の田沢が国内12球団に指名しないよう通知。結果的に指名した球団はなかったが、田沢の行動は議論を呼んだ。ドラフト指名を拒否して海外のチームに入団した選手が、外国のプロチームでプレーして戻ってきた場合は、NPBの球団と一定期間は契約できない申し合わせができた。

 現時点で大谷はドラフト指名を拒否したわけではなく、田沢のケースとは異なる。1位候補に挙げている球団の決断が注目されるが、大谷は「すごく難しい決断だったが、自分の気持ちはたぶん変わらないと思う」と話している。

 ▽竹中雅彦・日本高野連参事の話 一人の高校3年生が進路を表明した。たまたまドラフトの上位候補なので、大きく取り上げられている。悩んで出した結論。尊重したい。

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