小久保 泣きっ面胴上げ 両軍の手で北の大地に6度舞う

[ 2012年10月20日 06:00 ]

<日・ソ>現役を引退するソフトバンク・小久保は両チームのナインの手で胴上げされる

パ・リーグCSファイナルS第3戦 ソフトバンク2―4日本ハム

(10月19日 札幌D)
 ラストゲームを終えたソフトバンク・小久保にサプライズが待っていた。日本ハム・中島コーチの発案で稲葉から花束を渡され、さらに両軍の監督、コーチ、選手が自分のもとへ集まってきた。栗山監督と握手を交わすと、CSでは泣かないと決めた顔は、みるみる泣きっ面になった。41歳は6度、北の大地で舞った。

 「まさか胴上げされるとは…。ありがたいというか、感謝の気持ちが湧き上がってきた」。

 2点差の9回2死二塁、野球の神様は一発で同点の場面を用意した。プロ野球人生最後の打席は遊飛に倒れたが「大きいのを狙いに行った。最後まで真剣勝負ができてよかった」と通算413本塁打のスラッガーは感謝の言葉を述べた。きょう20日からは来年に出版予定の自伝の執筆活動に入る。「今までは野球をうまくなるために時間を使った。これからは人間、小久保裕紀を磨きます」。19年間の現役生活を終え、深々とグラウンドへ一礼した。

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2012年10月20日のニュース