Aロッド 試合中に観客ナンパ疑惑 先発落ちは懲罰か

[ 2012年10月18日 06:00 ]

<タイガース・ヤンキース>第3戦もスタメン落ちし試合を見守るヤンキースのA・ロドリゲス

ア・リーグ優勝決定シリーズ第3戦 ヤンキース1―2タイガース

(10月16日 デトロイト)
 思わぬ醜聞が浮上した。ヤンキースは16日(日本時間17日)、タイガースとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦に敗れ3連敗。「2番・右翼」で先発したイチロー外野手(38)は2安打したものの、チームの貧打は解消されなかった。試合前には地元紙に、この日先発を外れた主砲アレックス・ロドリゲス内野手(37)の女性絡みのスキャンダルが報道されるなど、逆転ワールドシリーズ進出へ崖っ縁に立たされた。

 崖っ縁に追い込まれた。9回に21イニングぶりに得点するも痛い敗戦。ジョー・ジラルディ監督は「投手陣はよく踏ん張っている。選手を鼓舞して勝つことだけを考える」と厳しい表情で語った。

 主砲ロドリゲスとスウィシャーを外して臨んだ一戦。試合前には新たな火種が勃発した。ロドリゲスが13日の今シリーズ第1戦の9回、ヤ軍ベンチ後ろで観戦していた女性2人を、ボールボーイを通じて「携帯電話の番号を教えて」とナンパしていた疑惑が浮上。0―4の8回1死に代打チャベスを送られ、ベンチに下がったロドリゲスが試合に集中せず、女性にうつつを抜かしていたというのだ。くしくも第1戦は主将ジーターが延長12回に左足首を骨折し、敗戦以上に大打撃を負った試合。17日付の地元ニューヨーク・ポスト紙によると「相手は水着モデルのカイナ・トレーシーさん(33)とその友人」。複数の地元紙によれば「渡されたボールには電話番号を書いて投げ返すよう書かれており、モデルの方は番号を書いて投げ入れた」という。

 指揮官はロドリゲスの先発落ちについて「状態を見て判断した。それだけだ」とナンパ報道との関連を完全否定。しかし、ポストシーズンは通算23打数3安打、打率・130と絶不調だが、タ軍先発のバーランダーには今季6打数4安打、打率・667、2本塁打と相性が良かっただけに、地元では先発落ちがナンパ報道による懲罰と指摘する声もある。

 これで3連敗。過去に7回戦制の試合で第1戦から3連敗後に逆転したのは04年のレッドソックスだけ。ヤ軍がかつてない危機に陥った。

 ≪逆転4連勝はレッドソックスの1度だけ≫7回戦制のポストシーズンで初戦から3連敗は過去31度あるが、4連勝での逆転は1度しかない。04年にレッドソックスがリーグ優勝決定シリーズでヤンキース相手に大逆転しただけだ。31度のうち25度は4連敗となっており、ヤ軍も過去3度の3連敗スタートは、すべて白星なく終わっている。日本シリーズでは過去62度のうち、初戦から3連敗は17度あるが、うち4連勝で逆転日本一となったのは、58年西鉄、86年西武、89年巨人の3度しかない。

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2012年10月18日のニュース