逆王手!中島 勝利へ執念の送りバント「やって良かった」

[ 2012年10月15日 06:00 ]

<西・ソ>ビクトリーロードで西武ファンにタッチで祝福され驚く中島

パ・リーグCSファーストS第2戦 西武8―0ソフトバンク

(10月14日 西武D)
 逆王手だ!クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(3試合制)の第2戦が14日行われ、パ・リーグ2位の西武は3位のソフトバンクに8―0で快勝。対戦成績を1勝1敗とした。3回に中島裕之内野手(30)の適時打などで、04年以降のCS、プレーオフでは最多となる1イニング7得点を挙げ、高卒新人の武田翔太投手(19)をKOした。15日の第3戦に勝つか引き分ければ、日本ハムが待ち受けるファイナルステージ進出が決まる。
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 西武ドームを埋めた3万人を超すファンの思いを乗せた打球が右翼に舞い上がった。3回、2四球と内野安打で1点を先制し、なお1死一、二塁。初回1死三塁の好機でカーブに空振り三振に倒れていた中島は「特に(球種を)待たんと、普通にいこう」と、武田の外角直球に自然とバットが出た。この試合初めて外野に飛んだ打球は右越えの適時二塁打となった。

 8月4日(ヤフードーム)の初対戦で、7回途中まで無得点で10三振とひねられた19歳の武田をこの一撃でKO。この後、打線は金沢も攻略し、スコアボードには「7」が刻まれた。04年以降のプレーオフ、CSでは1イニング最多得点となる打者11人の猛攻。1点差で惜敗した前日からの嫌な流れを吹き飛ばした。

 この時点で勝負はあった。しかし、中島の勝利への執念が表れたのは、むしろ次の打席だった。4回無死一、二塁で、カウント2ボールから一塁線へプッシュバントを転がした。「3回の1イニングで一気に点が入っただけ。次の回に点が入ると入らんとでは全然違う。中村にも楽な気持ちで打ってほしかった」。今季わずか1犠打だった男が自らの判断で走者を進めた。この後、第1戦は無安打だった中村が中前適時打で8点目を叩き出した。「(バントを)やって良かった」と笑った背番号3に、渡辺監督も「自分の意思でしっかり決めてくれた」と目を細めた。

 右足かかと、腰に加え、シーズン終盤は左脇腹を痛めて、9月30日のオリックス戦(西武ドーム)からは4試合連続で欠場した。この間に行われた1、2日のロッテとの2連戦(同)。西武投手陣は、中島が首位打者を争っていた角中に2試合で8打数6安打と打たれ、トップの座を与えてしまった。渡辺監督からは「ごめんな」と肩を叩かれ、投手陣からは「次は絶対に抑えます」と声を掛けられた。最終的にはタイトルを逃したが「その気持ちだけでうれしかった」。だから自己犠牲もいとわなかった。

 1勝1敗のタイで、勝負は運命の第3戦へ。「必ず勝って次のステージに行く」と中島は力を込めた。地元ファンの前で戦いを終わらせるわけにはいかない。

 ▼西武・秋山(3回1死一、三塁で、ボテボテの打球が先制の遊撃適時内野安打)チームの勝ちたい気持ちが出ました。

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