セ・リーグ初!阿部 捕手で2冠 ノムさん以来の快挙

[ 2012年10月10日 06:00 ]

首位打者、打点王を獲得した巨人・阿部

 セでは捕手の阿部(巨)が首位打者、打点王を獲得。捕手の2冠は野村克也(南海)が3冠王を含む6度マークしたのに次ぎ2人目。セでは初の快挙になった。

 本塁打王のバレンティン(ヤ)は2リーグ制後初めて規定打席未満で獲得した。投手では前田健(広)が2年ぶり2度目の最優秀防御率で、防御率1・53はセでは70年村山実(神)の0・98以来の好成績。杉内(巨)はソフトバンク時代の08、09年以来の最多奪三振。両リーグ奪三振王は杉内が初めて。

 パは中村(西)が2年連続4度目の本塁打王。同タイトルを4度以上獲得したのは15度の王貞治(巨)を筆頭に中村が8人目だ。内川(ソ)は横浜時代の08年以来の最多安打で、両リーグでの達成は張本勲(東映、巨)以来2人目。投手では摂津(ソ)が初の最多勝。09、10年に最優秀中継ぎ投手を受賞しており、両部門の受賞は摂津が初になる。

 ▼巨人・阿部(首位打者、打点王)正直、実感がありません。ただ、シーズン前に監督が“慎之助のチームでもある”と言われたことで、自分にかなりのプレッシャーをかけて臨みました。今の打撃スタイルは3年目ですが、打席の中で意識せずにできるようになったことや、大きな故障もなかったことがタイトル獲得につながったと思います。

 ▼巨人・内海(最多勝利)まさか2年連続で最多勝を獲れるとは思ってもみませんでした。昨年のタイトルが自信となり、調子の悪い時も粘りの投球ができたと思う。

 ▼巨人・杉内(最多奪三振)まさかというのが率直な気持ちです。移籍1年目でプレッシャーもあり、キャンプから調整も飛ばしてきました。ローテーションを守れなかった悔しさはありますが、名誉あるタイトルを獲れて素直にうれしい。

 ▼巨人・山口(最優秀中継ぎ)自分一人の力で獲れる賞ではないので、先発陣や野手の皆さんのおかげだと思います。5年連続60試合以上登板も監督、コーチをはじめ、トレーナーの皆さんのおかげだと感謝したい。

 ▼巨人・長野(最多安打)途中から1番を任され、初めは難しい部分もありましたが、試合を重ねるごとに役割を理解しプレーできたと思います。勇人(坂本)と一緒にタイトルを獲れて最高にうれしい。

 ▼巨人・坂本(最多安打)最終戦で1番を打たせてもらえるなど、チームの皆さんの協力に感謝しています。3安打目を打った時に長野さんが喜んでくれている姿を見て、うれしさがこみ上げてきました。一生忘れられないシーズンになりました。

 ▼中日・大島(盗塁王)目標にしてきたし、1番になれて良かった。CSでも隙あらば狙いたい。

 ▼中日・岩瀬(最多セーブ)うれしいですけど、1年間抑えのポジションでできなかった。

 ▼ヤクルト・バレンティン(本塁打王)とても気持ちいい。去年1年の経験をもとにオフに配球の勉強をしたことが生かせた。

 ▼ヤクルト・バーネット(最多セーブ)優勝できなかったのは残念だけど個人的には良かった。CSを良い形で迎えられる。

 ▼広島・前田健(最優秀防御率)誰よりもたくさん投げて、一番低い防御率というのが理想。最多勝は獲れなかったけど納得しています。

 ▼阪神・能見(最多奪三振)杉内君(巨人)と肩を並べることができてうれしい。

 ▼日本ハム・吉川(最優秀防御率)一人一人の打者に集中して投げることを続けた結果。来年も同じような投球ができるよう、さらに努力していきたい。

 ▼日本ハム・増井(最優秀中継ぎ)勝ち試合をたくさんつくってくれた先発投手と野手のおかげ。攻略され始めた時期もあったが、コーチのアドバイスが大きかった。

 ▼日本ハム・武田久(最多セーブ)一度(右膝痛で)戦列を離れた時点で獲れるとは思わなかった。サポートしてくれた皆さんに感謝しています。

 ▼日本ハム・糸井(最高出塁率)パ・リーグに素晴らしい打者がたくさんいる中で受賞することができ、本当に良かった。簡単に凡退はしたくないという思いがタイトルに結びついたと思う。

 ▼ソフトバンク・摂津(最多勝利)最多勝はそれだけ、チームの勝利に貢献できたということ。1年間、好不調の波が小さかったのがよかった。

 ▼オリックス・李大浩(打点王)個人的にはタイトル獲得はうれしい。でも、チームが最下位で岡田監督が途中で交代されたのは残念だった。

 ▼ロッテ・角中(首位打者)将来は首位打者を獲りたいと思っていたが、あまり意識していなかった。去年、技術と意識付けをつかんで、その精度が上がった。

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2012年10月10日のニュース