村田CSイケる!33打席ぶり安打!12号&一気猛打賞

[ 2012年10月6日 06:00 ]

<巨・D>3回2死一、三塁、右前適時打を放ち、手を叩く村田

セ・リーグ 巨人8-1DeNA

(10月5日 東京D)
 復活ののろしを上げた。9月18日の中日戦(ナゴヤドーム)を最後に安打が出ていなかった巨人・村田修一内野手(31)は5日、古巣のDeNA戦で3回に33打席ぶりの安打となる右前適時打。この1本をきっかけに7回に約1カ月ぶりの12号ソロ本塁打を放つなど、3安打2打点をマークした。悩める主砲が猛打賞。17日に開幕するクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージに向けて、5番返り咲きを狙う。

 長いトンネルを抜けた。3回だった。2死一、三塁で、国吉のスライダーを右前へ運ぶ。一塁へ走る途中で、思わず両手を叩いた。

 「苦労して1本打ったら3本出て、本塁打まで打つんだから。1球って、野球って不思議ですね。つくづく感じました」

 言葉をかみしめるように話すと、少しだけ安どの表情を浮かべた。31打席連続無安打で、試合前には打率・248まで落ち込んでいた。「捉えた、と思っても飛んでない。当たったと感じたら上にいったり…」。前半戦でバットを1本しか折らなかった男が、この1カ月で4本もへし折った。それが3回に33打席ぶりの安打となる右前適時打が出ると、5回には中前打、7回には25試合ぶりの一発となる12号ソロ。3打席連続安打で猛打賞を記録した。

 前日までの2日間、原監督ら首脳陣から、つきっきりで密室指導を受けた。指揮官からは「重心を低く」、村田打撃コーチからは「球を前で打つ」、阿部からは「重心を残し前でさばく」と助言をもらった。その励ましを胸に、「左足を上げるけど、がに股気味に真上に上げる。体重が軸足に残り強く叩ける」と、フォームを初めて本塁打王を獲得した07年の型に戻した。全て変化球を打っての3安打。前でさばくことができた証明だった。

 CSに向けて、チームの課題の一つが阿部の後ろを打つ確固たる5番打者の不在だった。リーグ優勝決定後は、亀井、大田らも起用された。しかし、本来は右打者の村田がベスト。「復活と言いたいところですが、気を抜くとまた32打席無安打となってしまう。爆発できるよう努力していきたい」。この日は6番だったが、完全復活すれば、5番にはやはりこの男がふさわしい。

 ▼巨人・原監督 ウチのポイントゲッターですから。彼が結果を出してない間は、点数が入っていない。逃げも隠れもできない軸の打者です。

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