ボビー解任…選手との溝埋まらず…任期1年残し

[ 2012年10月6日 06:00 ]

解任されたレッドソックスのバレンタイン監督

 レッドソックスは4日(日本時間5日)、成績不振によりボビー・バレンタイン監督(62)を解任したと発表した。チームは今季69勝93敗で20年ぶりの地区最下位。任期をあと1年残しながら、最終戦の翌日に解任されたバレンタイン監督は「決断は理解できる。ボストンでの1年間は素晴らしい経験となったが、結果には失望している」と声明を発表した。

 卓越した野球理論と日米で監督を務めた経験を買われての就任。だが最後まで統率力を欠いた。4月に不振だったユーキリスを名指しで批判すると、ペドロイアが「全員ユーキリスの味方。日本では通用しても、その手法はここでは通用しない」と激怒するなど選手は猛反発。その後もクラブハウス内の不協和音は消えなかった。7月にはゴンザレスら複数の主力選手が指揮官抜きでジョン・ヘンリー・オーナーと極秘会談。真相は明らかにされていないが「軽蔑している。もう一緒にプレーしたくない」と発言した選手もいたという。

 8月には4対5でエースのベケットやゴンザレスといった主力をドジャースへ大量放出。不満分子を一掃し、若手中心のチームに切り替えたが、結果は出なかった。前日にはラジオで「複数のコーチが自分に不誠実だった」と暴露したが、既に地元メディアやファンの風当たりは強く、支持する声は上がらなかった。

 唯一の功績はベテランが多く、陰りが出始めていたチームを解体したこと。高額選手を放出し、2018年までの選手年俸は約2億6100万ドル(約204億円)の削減となった。レ軍は既に新監督探しに着手し、候補には元投手コーチで現ブルージェイズのジョン・ファレル監督らが挙がっている。日米を沸かせた指揮官は「ボビー・マジック」を披露することなくボストンを去る。

 ◇バレンタイン監督の今季主な事件◇
4.15 不振の4番ユーキリスに対し「心身ともに準備できていない」と批判
6.24 最後まで関係修復できず、若手台頭もありユーキリスを放出
7.26 複数の主力選手が監督抜きでヘンリー・オーナーと会談し不満漏らす
8.24 4対5の大型トレード敢行。反ボビー派とされる選手を放出
10.3 最終戦も敗れ、20年ぶり地区最下位。93敗は球団47年ぶりの屈辱に
10.4 解 任

 ≪ESPN解説者復帰を否定≫米スポーツ局ESPNは、バレンタイン監督の同局復帰を否定した。複数の地元紙は5日付で「ESPNのスポークスマン、ジョシュ・クルーレウィッツ氏によれば、新たに解説者と契約することはないようだ」とした。バレンタイン監督は09年から昨年までの3年間、同局で解説者を務めていた。

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