原監督 女性を告訴 週刊新潮「もう一人の愛人」報道に

[ 2012年10月4日 06:00 ]

愛人報道で告訴に踏み切った巨人・原監督。3日、川崎市のジャイアンツ球場で練習を見守る

 プロ野球巨人の原辰徳監督(54)が3日、同日発売の「週刊新潮」に掲載された自身の女性問題に関し、記事に登場する女性に対する名誉毀損(きそん)容疑の告訴状を警視庁に提出した。記事は「もう一人の愛人が告白 原辰徳 ヘソの下は紳士じゃない!」のタイトルで、原監督と関係を持ったという女性の証言を中心に構成されている。巨人は記事について「事実無根」とコメントした。

 記事によると“愛人”は「北日本のある繁華街で高級クラブのホステスをしていた」という女性。原監督とは「7年前の夏」に女性が勤めていた店で初めて会い、約1年間、交際していたという。

 女性は「だんだん酔ってくると“ホテルの部屋に来ない?”と口説いてきた」「こちらに来ると部屋番号を教えられた」などと証言。肉体関係を持ったとしている。これらに対し巨人軍は報道各社にファクスを送り、「その女性と交際した事実も、関係を持った事実もありません」と否定した。

 巨人軍によると、この女性に関し今年8月、別の週刊誌からも同様の内容で問い合わせがあったが、そのときは記事にならなかったという。「2度にわたって週刊誌に虚偽の事実を証言するのは悪質」として告訴を決定したという。

 巨人軍と原監督は同日、週刊新潮に記事の取り消しと謝罪を求める抗議書を内容証明郵便で送った。原監督は球団を通じ「記事は事実無根。法に照らして罰してほしいと思い、告訴を決めた」とコメントした。

 また読売新聞社は3日付朝刊に掲載した週刊新潮の広告で、記事に関するタイトルの一部を削除。「もう一人の愛人が告白 原辰徳 ヘソの下は紳士じゃない!」の「原監督」の部分だけを空白とした。週刊新潮編集部は「広告のタイトルは言論だと考えている。一方的判断で掲載しないのは、言論機関として自殺行為に等しい」としている。

 原監督については今年6月、週刊文春が、現役時代の88年ごろに兵庫県内のホテルでアルバイトをしていた女性と深い関係になり、これに関し06年に2人組の男に1億円を要求され支払っていたと報道。原監督は不倫と金の支払いを認めた。

 【主な広告の一部削除】

 ▼読売新聞(04年9月30日付)週刊文春「楽天三木谷にライブドア潰(つぶ)しを哀願した巨人軍桃井球団社長」「ナベツネ帝国の逆襲」で「巨人軍桃井球団社長」と「ナベツネ帝国の逆襲」を塗りつぶし

 ▼朝日新聞(05年3月31日付)週刊文春「人はそれをブラックジャーナリズムと言う 朝日新聞が武富士から受け取ったウラ広告費5000万円」で「人はそれをブラックジャーナリズムと言う」を塗りつぶし

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2012年10月4日のニュース