春夏+国体!藤浪 松坂以来の3冠に王手

[ 2012年10月2日 06:00 ]

<光星学院・大阪桐蔭>8回から登板し、2回を2安打1失点の藤浪

ぎふ清流国体・高校野球 準々決勝 大阪桐蔭4-2光星学院

(9月30日 長良川)
 「ぎふ清流国体」公開競技の高校野球硬式の部は1日、1回戦2試合と準々決勝2試合が行われた。夏の甲子園で史上7校目の春夏連覇を達成した大阪桐蔭は、25日のドラフトの目玉・藤浪晋太郎投手(3年)が8回から登板。最速151キロをマークするなど2回1失点に抑え、春夏の甲子園決勝に続き3度目の対戦となった光星学院(青森)を4―2で下した。規定により準決勝で勝った2チームが両校優勝となるため、98年の横浜以来史上2校目の「3冠」に王手をかけた。
【国体結果】

 格の違いを見せつけた。8回から2番手で登板した藤浪が、先頭打者への5球目でいきなり150キロをマーク。スタンドからどよめきが起きた。「きょうは60点から70点の出来。フォームがバラバラで、ベストの状態ではなかったですね。何とか、ごまかして投げられたという感じ」

 9月7日の18U世界野球選手権・米国戦(韓国・ソウル)以来、1カ月ぶりの実戦マウンド。9回に2本の二塁打を浴びて1点を失ったが、ドラフト候補の田村、北條らに直球勝負を挑んだ。「思い切り勝負しました」。この日は全投球の8割以上が直球で、その全てが145キロ以上を計測した。

 これで今春、今夏の甲子園決勝に続き、三たび光星学院を撃破。試合後には中学時代から交流があり18U世界野球選手権でともに日の丸を背負った田村から「またプロで勝負しよう」と声を掛けられた。ネット裏では既に藤浪の1位指名を明言している阪神の中村GMから熱視線を送られた。国体が終われば運命のドラフトが待っている。

 今大会は初日に一部カードが雨天順延となったため、日程の都合上、3日の準決勝を制した2チームが両校優勝となる。春夏の甲子園に国体まで制すれば、松坂大輔(レッドソックス)を擁した98年の横浜以来、史上2校目の「3冠」達成だ。

 「(大阪)桐蔭のユニホームを着て戦う最後の大会。しっかりやりたい」。ドラフトの前に、まずは3日の試合で有終の美を飾る。

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