秋山WBC監督 完全消滅「俺に聞くな。もういいだろ」

[ 2012年9月30日 06:00 ]

WBC監督就任を固辞したソフトバンク・秋山監督

 混迷する来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンの監督問題で、ソフトバンク・秋山幸二監督(50)の就任が29日、完全消滅した。この日、王貞治コミッショナー特別顧問(72=ソフトバンク球団会長)が楽天戦前にヤフードームの監督室で、秋山監督と会談を行ったが、約5分で終了。

 踏み込んだ話し合いは行われなかったもようで、就任を固辞している秋山監督は試合後「俺に聞くな。これまでと変わらない。もういいだろ」と語った。

 監督選考を一任する加藤コミッショナーは秋山監督の内諾を取り、10月1日の実行委員会で12球団の承認を経て、正式要請する予定だった。今後は当初の有力候補で、09年の前回大会で日本を2連覇に導いた巨人・原監督のほか、「現役監督」にこだわらず新たな候補を探る可能性もある。

 再び白紙に戻った侍ジャパンの監督選び。すでに代表選手選考、スポンサー契約、広報活動などスケジュールは大幅に遅れている。混迷が続けば、加藤コミッショナーへの批判も避けられない。

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2012年9月30日のニュース