ヘルマン逆転打!西武4安打で勝った、残った

[ 2012年9月27日 21:05 ]

5勝目を挙げた十亀(左)を祝福する西武・渡辺監督

パ・リーグ 西武3―1楽天

(9月27日 西武D)
 逆転優勝を目指すリーグ2位の西武と初のCS出場へ1敗もできない4位楽天の激突。わずか4安打に終わった西武だが、3点を奪って逆転勝ち。優勝への望みをつなぎ、渡辺監督も「よくワンチャンスを生かし、逆転まで持っていった。いい集中力だった」と語った。

 5回までは楽天・美馬の前に1四球のみでノーヒット。初めてのチャンスが巡ってきたのは6回だった。2死から浅村がチーム初安打となる中前打で出塁し、秋山が四球でつなぐ。さらに美馬のワイルドピッチで二、三塁となり、ヘルマンの右前2点タイムリーで逆転。22歳と24歳の1、2番コンビで作ったチャンス。メジャー経験もある34歳の助っ人が執念でバットの先で合わせた打球は、背走した二塁手の後ろにポトリと落ちた。

 「我慢して自分の打てる球を待っていた。どんな球にも対応できるようにしていたが、結果的にヒットになってよかったよ」。左脇腹の違和感で先発を外れた中島に代わって3番に入り、値千金の一打。ヘルマンの顔には安ど感がにじんだ。

 8回に浅村の6号ソロで1点を追加し、6投手をつぎ込む執念の継投で楽天の攻撃を封じた。28日からは敵地・札幌ドームで日本ハムと2連戦と、いよいよの天王山を迎える。ヘルマンは「しっかり試合に集中してチームが勝てるようにベストを尽したい」と表情を引き締めた。

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