東浜、22度目の完封!通算奪三振も歴代2位に!

[ 2012年9月27日 06:00 ]

<国学院大・亜大>6回2死三塁、石川を遊ゴロに打ち取り、ガッツポーズの亜大・東浜

東都大学野球第4週第1日 亜大2-0国学院大

(9月26日 神宮)
 今秋ドラフトで1位指名が確実となっている亜大・東浜巨(なお)投手(4年)が、国学院大戦に先発し、11奪三振、無四球で今季初完封。22度目の完封で自らが持つリーグ最多記録を更新した。通算奪三振数を396とし、亜大・小池秀郎(元近鉄)を抜いて歴代2位に浮上。通算34勝は歴代6位となった。第2試合は中大が3―0で東洋大に先勝した。

 記録更新ラッシュの快投に、普段はクールな東浜の声も弾んだ。

 「出来過ぎです。まだまだ自分としては満足できない内容だが、要所、要所は締められた」

 立ち上がりが課題だが、打球が左すねを直撃した初回2死一、二塁のピンチを切り抜け、リズムをつかんだ。ただ、6回まで奪った三振は4。そして余力を残して終盤に入ると、奪三振ショーの始まりだ。7回に2三振。8回1死から2者連続三振を奪うと、クライマックスの9回はさらにギアを上げ、決め球は全て直球で3者連続三振。「最後の方はコースに直球を決められた」と7回以降に7三振を奪い、2試合連続の11奪三振。通算396奪三振で、一気に青学大・山岸、亜大・小池を抜き去った。

 ロッテに在籍したプロ時代に小池と対戦経験があるロッテ・山下徳人スカウトは「小池君は140キロ台中盤で切れがあったけど、投球術は東浜君の方が数段上だと思う。ツーシームは落差があって、フォークみたい」と評価した。8回までは直球狙いの相手の裏をかいてツーシーム中心の投球を続け、9回は裏の裏をいって直球勝負。「切れの小池」を上回る東浜の投球術を絶賛した。

 ただ、東浜には記録以上のこだわりがある。「一回マウンドに立てば最後まで投げきるのがモットー」という「完投の美学」だ。それが自己最多の9戦連続完投を生み出している。奪三振数は亜大史上最多となり、通算勝利も亜大・宮本の35勝にあと1勝と迫った。亜大史上最高投手の称号も目の前だ。

 チームも開幕5連勝。3季連続制覇へ好スタートを切ったが「優勝へはここからがスタート」と表情を引き締めた。春は右肘痛の影響で本来の調子ではなかったが、ロッテ、西武など最大で7球団の1位指名競合が予想されるドラフトを前に東浜がその実力をいかんなく発揮し始めた。

  ▼国学院大・鳥山泰孝監督(東浜について)さすがNo・1投手と言われるだけのことはある。偏差値の高い投球だった。

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