青木 球界一名三塁手を“手玉”に!バントで流れ変えた

[ 2012年9月23日 06:00 ]

<ナショナルズ・ブルワーズ>試合後、恒例の新人仮装で、米人気映画のキャラクターの着ぐるみ姿でポーズをとるブルワーズ・青木

ナ・リーグ ブルワーズ4―2ナショナルズ

(9月21日 ワシントン)
 ブルワーズの青木宣親外野手(30)が21日(日本時間22日)、ナショナルズ戦の9回に逆転の口火を切るバント安打を決め、11試合連続安打をマーク。チームも今季最多の6連勝を飾った。この日、ワイルドカード2位のカージナルスが敗れたため、ゲーム差を1・5にまで縮めた。

 1点を追う9回。先頭の青木は初球の93マイル(約150キロ)直球をセーフティーバント。三塁線に転がした。「きょうは打ってなかったし、流れを変えるために」。慌てて09年ゴールドグラブ賞の三塁手R・ジマーマンが素手で捕りにいったが手に付かず、青木は悠々一塁に駆け込んだ。捕逸と中飛で三塁に達し、ブラウンの左前打で同点の生還。この回一挙3点を奪う起点となった。

 主砲のブラウンは「球界一の名三塁手からバント安打。今年一番の大逆転劇のきっかけをノリがつくってくれた」と賛辞の嵐。75、76年に巨人でプレーし、今季はナショナルズを初のプレーオフ進出に導いた敵将デーブ・ジョンソン監督も「流れを変えられた。あのバント安打は絶妙だった」と脱帽していた。

 ▽ワイルドカード(WC) 大リーグは今季からWCを各リーグ1枠ずつ増やし、地区優勝チームを除く勝率上位2球団がプレーオフに進出する。WC同士で地区シリーズ進出を懸けた1試合の決定戦を行う。

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