落合氏 オリックス新監督候補に急浮上…関係者が明かす

[ 2012年9月21日 06:00 ]

2010年6月1日、交流戦でオリックス・岡田監督(左)と握手を交わす中日・落合監督(当時)

 オリックスの新監督候補に前中日監督の落合博満氏(58)が急浮上した。21日に宮内義彦オーナー(76)、村山良雄球団本部長(66)、岡田彰布監督(54)が3者会談を行う予定で、指揮官は既に辞意を固めていることから、来季に向けた動きが本格化する。落合氏は中日監督在任8年間で球団初の連覇を含むリーグ優勝4度、07年にはチームを53年ぶり日本一に導くなど実績は十分。常勝軍団へ“オレ流”エキスが注入されるのか。

 3年ぶり最下位が決定的なオリックスの来季新監督候補に落合氏が急浮上した。球団に近い関係者が「監督候補に落合さんの名前が挙がったというのは聞いている。この時期だから、いろいろと話は出ると思うけど」と明かした。21日には宮内オーナーと村山球団本部長が岡田監督と3者会談する予定で、ここから来季を見据えた動きが一気に本格化する。

 3年契約最終年の岡田監督はクライマックスシリーズ(CS)進出が完全消滅した18日の段階で既に辞意を固めている。この日、都内で取材に応じた村山球団本部長は「きちんと話をするということ」と話したが、指揮官はこのまま退任となる見通しだ。

 そこで急きょ名前が浮上したのが落合氏だ。04年度から11年度シーズンまで中日の監督を務め、在任8年で球団初の連覇を含むリーグ優勝4回。07年には53年ぶり日本一にも導いた。

 これまで後任候補には新井宏昌2軍監督(60)、前日本ハム監督の梨田昌孝氏(59)、野球評論家の山田久志氏(64)らの名前も挙がっているが、現役時代に3冠王を3度獲得するなど、卓越した実績と確かな指導力は申し分ない。

 オリックス本社が創業50年を迎える14年の日本一奪回に向け、チーム強化が急務となっている。岡田監督の退任が正式に決定するとともに、新監督候補の本格的絞り込みが始まる。

 ◆落合 博満(おちあい・ひろみつ)1953年(昭28)12月9日、秋田県生まれの58歳。秋田工から東洋大入学も中退。社会人の東芝府中を経て78年ドラフト3位でロッテ入団。87年にトレードで中日へ移籍し、日本人初の1億円プレーヤーに。94年に巨人、97年に日本ハムと渡り歩き98年限りで現役引退。首位打者、本塁打王、打点王をそれぞれ5度獲得し82、85、86年は3冠王に輝く。04年に中日監督に就任し、8年間で4度のリーグ優勝。07年はシーズン2位ながら、クライマックスシリーズを勝ち上がり、日本シリーズも制した。11年1月に野球殿堂入り。1メートル78、78キロ。右投げ右打ち。

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2012年9月21日のニュース