内海が決める「このチャンスを逃すわけにはいかない」

[ 2012年9月21日 06:00 ]

名古屋城をバックに、ビールかけの予行演習!?をする巨人・原監督

 中日に2勝1敗と勝ち越し、優勝へのマジックナンバーを「1」とした巨人・原辰徳監督(54)は20日、新幹線で名古屋から帰京。21日のヤクルト戦(東京ドーム)の先発を託す内海哲也投手(30)に、全幅の信頼を寄せた。同戦には2軍で調整中の沢村拓一投手(24)やスコット・マシソン投手(28)も東京ドームに招集。今季の躍進を支えた投手陣とともに3年ぶりのリーグ優勝の感激を分かち合う。

 早朝の名古屋駅。21日のヤクルト戦のため、帰京する原監督の表情には安ど感が漂っていた。

 「今の時期にマジック1になるのは、選手の頑張り。少し勝利を味わうというか、われわれだけしか味わえないものを感じながら戦うのもいいと思う」

 開幕投手を務めた内海で優勝を決める。現在リーグトップタイの13勝。この日はジャイアンツ球場でキャッチボール、短距離ダッシュなどで最終調整を行った。「このチャンスを逃すわけにはいかない。気合も入る」と意気込んだ。

 2つの雪辱を期す。07年にマジック1で迎えた10月2日のヤクルト戦(東京ドーム)で先発したが、5回4失点で降板。打線が逆転サヨナラ勝利で5年ぶりのリーグ制覇を果たしたが苦い思いが残った。さらに今季のヤクルト戦は5戦3敗で勝ち星なし。「勝っていないのは分かっています。1点でも少なく抑えるだけ。なるべく最少失点でいきたい」。5年前と同じ舞台、同じ相手に借りを返し、スッキリと美酒を味わうつもりだ。

 原監督は2軍調整中の沢村、マシソンらを東京ドームに呼び寄せ、優勝の瞬間をともに味わうことを決めた。リーグトップのチーム防御率2・11は投手陣全体で成し遂げたもの。「勝って勝ち取れるというのはいいよね」。原監督は自力で勝って、3年ぶりの歓喜の瞬間を迎える。

 ≪東京Dは驚異の勝率8割超≫今季の巨人は東京ドームで勝率・808。他球場での勝率・576を大きく上回っており本拠地での強さが際立っている。もちろん、セ他球団の本拠地勝率と比較しても、中日の・709を抑えトップだ。なお、東京ドームでの同一カード3連戦はここまで13度あったが、各カード第1戦の星取りを見ると●△○○○○●△○○○○○の9勝2敗2分け、勝率・818の好成績。最近は5カード連続で初戦を制しているが、21日はどうか。

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