マー君 なるか190イニング未満の奪三振王

[ 2012年9月21日 06:00 ]

自身初の奪三振王を狙う楽天・田中

 楽天の田中将大投手(23)が148個の三振を奪い現在パ・リーグのトップに立っている。これまで最優秀防御率、最高勝率、最多勝のタイトルは手にしているが最多奪三振は一度もない。自身初の奪三振王に向けラストスパートをかける。

 田中は16日のオリックス戦で今季5度目となる2桁の10三振を奪った。この時点で148奪三振とし、吉川(日=146奪三振)を2個上回り、リーグトップに立った。今季の田中は4、5月に腰痛のため戦列を離れている。そのため今季の投球回は147回と少なく昨季の226回1/3を大幅に下回ることが確実だ。

 2リーグ制後、最も少ない投球回で奪三振王になったのは00年松坂(西)の167回2/3。楽天の残り試合から田中の今後の登板はあと3、4試合になりそう。仮に4試合で各9回の計36回を投げたとしても最終183回止まり。190回未満で最多奪三振のタイトルを獲得すると09年ルイス(広)以来9人、10度目になる。

 田中が楽天入りした07年からパの奪三振王は07、10、11年ダルビッシュ(日)、08、09年杉内(ソ)と2人で占めている。田中は昨季最優秀防御率、最高勝率、最多勝と3部門は獲得済み。残る奪三振王は意地でも獲りたいところだろう。

 今季の田中は与えた四球が19と少ない。大リーグでは制球力と奪三振能力を兼備した投手を評価する指標に「K/BB」(三振÷四球)がある。これを今季の田中に当てはめると7・79。日本のプロ野球で8・00以上は09年ルイス(広)の9・79を筆頭に7人しかいない。この中には昨季の田中が8・93で歴代4位に入っており、2度記録すると初めてになる。田中が8・00以上に引き上げることができるかにも注目だ。

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2012年9月21日のニュース