目の前での胴上げ阻止だ!浅尾、ブランコ待望復帰

[ 2012年9月17日 06:00 ]

<広・中>7回表1死一、三塁、山内(左)を呼び戻して助言する高木監督

セ・リーグ 中日2-0広島

(9月16日 マツダ)
 中日が最強布陣でV2王者の意地を見せる。17日から本拠地で巨人と最後の3連戦が始まる。

 広島に2戦連続の零封勝ちで、6年連続のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。きょうからは左ふくらはぎの違和感で、この日まで2試合欠場したブランコが復帰し、昨季のMVP右腕・浅尾も5月13日以来の1軍合流予定。逆転Vは絶望的でも、巨人戦の勝ち越し、そして目の前での胴上げ阻止に総力をつぎ込む構えだ。

 「あしたからの3連戦には今年の全てをぶつける。2勝します!…なんて大きく書かんでね、笑われるから」

 試合後に冗談めかして話した高木監督だが、絶対に負けられないカードとなるのは確かだ。ゲーム差は10あっても、対戦成績は9勝9敗3分けの五分。3連覇が厳しくなった以上、直接対決だけは譲れない。マジック5で名古屋に乗り込んでくる相手に勝ち越せば、胴上げ阻止にもなる。

 この日の試合では適時打なしで2点を奪い、山内―ソーサのリレーで逃げ切り。いかにも中日らしい戦いで、1961年以来となるシーズン26度目の零封勝ちを飾った。追い詰められたディフェンディングチャンピオンが、最後の決戦で死力を尽くす。

続きを表示

2012年9月17日のニュース