憲伸 168日ぶり勝った!CS逆襲へ頼れる右腕復帰

[ 2012年9月16日 06:00 ]

<広・中>明大の後輩・野村(奥)に投げ勝った中日・川上

セ・リーグ 中日1-0広島

(9月15日 マツダ)
 かつてエースと呼ばれた男が土壇場で帰ってきた。中日・川上が7月27日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)以来、1カ月半ぶりの先発で6回1安打無失点。初回先頭の天谷の左前打後は、降板まで一人の走者も出さなかった。日本復帰初登板だった3月31日の広島戦(ナゴヤドーム)で勝って以来の2勝目で、クライマックスシリーズ(CS)での先発にも名乗りを挙げた。

 「この時期に勝てたということが格別にうれしい。試合前に権藤さん(投手コーチ)から“自分がこれだけできるというのだけを見せればいい”と言ってもらって、楽になりました」

 最速146キロの真っすぐと多彩な変化球をどんどんストライクゾーンに投げ込んだ。赤ヘル打線に自分の打撃をさせず、6回をわずか56球。明大の後輩・野村との投げ合いで貫禄を示した。4回に梵の打球が右脇腹に直撃するアクシデントもあって早めの降板となったが、激痛に耐えて待望の白星をつかみ取った。

 「(骨が)折れてなければ大丈夫だと思った。CSに向けて大事な時期なので、チームの流れを壊さないようにやっていきたい」

 今後の起用法について「脇腹のこともあるから1回抹消して、どこで使うか。熟考します」と権藤コーチ。今季は2軍暮らしが長かったとはいえ、過去のCSで3勝無敗と抜群の成績を残している百戦錬磨の右腕は無視できない。背番号11が復権へのステップを踏んだ。

 ▼中日・高木監督(川上の復活劇に)よう投げたね。向こうが早打ちでどんどん打ってきた。それをとらえさせんかったというのは、ボールがきとったのかな。

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2012年9月16日のニュース