上原 初の4連投で完璧投球 指揮官「コージは力強かった」

[ 2012年9月16日 06:00 ]

<レンジャース・マリナーズ>ダルビッシュの後を受けて好投したレンジャーズ・上原はナインとタッチを交わす

ア・リーグ レンジャーズ9―3マリナーズ

(9月14日 アーリントン)
 ダルビッシュと岩隈のメジャー初対決で、もう一人の日本人投手も輝きを放った。ダルビッシュの後を受け、2―1の8回からマウンドに上がったのは、前日まで3連投していたレンジャーズ・上原だった。

 「点差も詰まっていたし気持ちも入っていた。抑えられて良かった」

 メジャー4年目で初の4連投。しかも、1点リードの場面での救援は今季29試合目で初めてだった。先頭打者を二ゴロに打ち取ると、ヒメネスを直球、アクリーをフォークで2者連続の3球三振。9球全てストライクという完璧な投球でリズムをつくると、その裏に味方打線が一挙7得点と爆発し、試合を決めた。

 この日は守護神ネーサンが3連投となった前日の試合でのセーブ失敗も重なり休養。セットアッパーのアダムズも右肩の違和感で登板できない状態だった。救援陣の窮地を救った上原に、ロン・ワシントン監督も「コージは力強かった。両コーナーの低めを突く制球は素晴らしい」と称えた。

 右広背筋痛から先月26日に復帰したばかり。「まだメンタルの部分で怖さは消えない。あと少し」と不安を抱える。それでも、ポストシーズン救援枠の当落線上にいる右腕は「いつでもいけるように準備をするだけ」と連投の覚悟はできている。昨年は、救援投手としてポストシーズン史上初の3試合連続被弾という屈辱を味わい、ワールドシリーズの登録から外れた。その悔しさを晴らすためにも、上原はアピールを続ける。

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2012年9月16日のニュース