岩隈　ダルに軍配もサバサバ「彼のことを意識して投げられた」

＜レンジャース・マリナーズ＞初回、キンスラーに先頭打者本塁打を浴びたマリナーズ・岩隈（左）は川崎に言葉をかけられる

ア・リーグ マリナーズ３―９レンジャーズ

（9月14日 アーリントン）
　マリナーズの岩隈は５回１／３を７安打されながらソロ２本による２失点と粘った。ダルビッシュとの投げ合いに敗れ５敗目を喫したが「相手打線を頭に入れながら、彼のことを意識して投げられた」とサバサバしていた。

　初回にキンスラーに先頭打者アーチを浴び、３回には本塁打、打点でリーグトップのハミルトンに内角の厳しい球を右翼２階席に軽々と運ばれた。強力打線に毎回安打され、得点圏に再三走者を置いたが、勝負どころでフォークボールを低めに決め連打を許さなかった。

　「同じタイミングでメジャーを目指したわけですから僕も待っていた。遅かったとは思いますけど投げ合えて良かった」と岩隈。マ軍とは１年契約。来季のメジャー球団との契約を勝ち取るための戦いは残っている。その先にダルビッシュとの再戦の機会がある。

　≪日本時代に６度対決≫ダルビッシュと岩隈は日本時代に６度対決。両者に勝敗がつかなかったのは１０年５月８日の一度だけで、ともに９回無失点と譲らなかった。通算成績は６試合中５試合完投しているダルビッシュが３勝２敗、防御率１．１９で、岩隈は２勝２敗、防御率１．３６だった。