ダル 岩隈とメジャー初対決へ!日本ではダル3勝、岩隈2勝

[ 2012年9月15日 06:00 ]

インディアンス戦終了後、電光掲示板に表示されたレンジャーズ・ダルビッシュとマリナーズ・岩隈の先発予告

 レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)が14日(日本時間15日午前9時5分開始)のマリナーズ戦で岩隈久志投手(31)とメジャー初の先発対決を迎える。日本時代は6度の対戦でダルビッシュが3勝で、岩隈が2勝。メジャーでの日本人対決は8度目となる。レ軍は13日(同14日)のインディアンス戦で球団史上初の観客動員300万人を突破。岩隈との初対決を制し、球団新記録に花を添える。

 ダルビッシュは軽いキャッチボールで最終調整を終えた。岩隈との日本時代から通算7度目の日本人対決。「相手が誰でも、いつも通り投げるだけ」。練習中には味方投手のキャッチボールで打席に立つしぐさで球筋を確認。普段通りファンへのサインもこなした。

 日本ハム時代、楽天のエースだった岩隈との投げ合いで自身を高めてきた。10年5月8日の対戦では両者が9回無失点で譲らなかった。通算はダルビッシュが3勝で、岩隈の2勝を上回るが対戦防御率は1・19で岩隈は1・36。「1点取られたら勝てないという緊張感がある」と話したこともある。今季もマリナーズ戦で顔を合わせると、意見交換を行っていた。

 「やっと投げ合うときがきた」と語る岩隈は相当な覚悟で臨んでくる。中継ぎから7月に先発ローテーション入りして、ようやくたどりついた直接対決。自身の来季の再契約もかかる。だが、ダルビッシュも負けられない。勝てば、日本人投手では07年の松坂に並ぶ新人最多の15勝目で、200奪三振もあと4つ。チームも優勝争いへ大事な局面を迎えている。

 レ軍はこの日、本拠地の観客動員が1961年の球団創設以来、初めて300万人を突破した。10試合を残しており、地元メディアは340万人に達すると予想。「50万人増なら1人50ドルとして2500万ドル(約19億5000万円)の利益増」と試算した。その大きな要因と指摘されるのがダルビッシュの加入。勝利で新記録達成に花を添えるしかない。

 前日も「アメリカの投手がアメリカ人と対戦する時に何か思うのかというのと一緒で、特に何も」と無関心を装ったダルビッシュだが、無意識ではいられない歴史が2人にはある。ライバルとの投げ合いで、ダルビッシュは何をつかむのか。

続きを表示

この記事のフォト

2012年9月15日のニュース