投げるたび遠ざかる1軍 斎藤 アマにもボコボコ負け遠ざかる1軍

[ 2012年9月14日 06:00 ]

<日本ハム・JX-ENEOS>4回2死一、二塁、柳田の鋭い打球にグラブを出す日本ハム・斎藤

練習試合 日本ハム3―4JX―ENEOS

(9月13日 鎌ケ谷)
 アマチュア相手にもボコボコにされた。不調のため2軍調整中の日本ハム・斎藤佑樹投手(24)が13日、社会人チームのJX―ENEOSとの練習試合(鎌ケ谷)に先発し、6回10安打4失点で敗戦投手となった。

 降格後6戦で0勝5敗、防御率6・09。栗山英樹監督(51)が初めて視察した一戦でも結果を残すことができず、優勝争いを繰り広げている1軍への今季中の復帰は絶望的となった。

 次々と「H」ランプがともり、対照的に斎藤の表情は曇っていった。10安打4失点。JX―ENEOSは今夏の都市対抗の覇者とはいえ、アマチュアである。その相手にメッタ打ちを食らった。

 「直球主体のパワーピッチングがしたいと思っていた。数字だけ見たら良くないかもしれないけれど、今は結果じゃなくて、自分のためになることをやるということです」。斎藤は「収穫あり」を強調した。

 しかし、今の置かれた立場は結果を残すことが全てだった。6イニングで5度先頭打者を出塁させるリズムの悪い投球。必然的に課題のクイック投球が増え、疲労度は増した。打者が3巡目に突入した5回1死一、二塁から桐蔭学園卒の田畑に3ランを被弾。都市対抗では代打要員で、この日も4回の守備から途中出場した20歳の選手だった。四球を出した直後、内野ゴロを打たせようと外角を狙ったツーシームが逆球となり、右中間スタンドに運ばれた。

 「ちょっとコースが違ったけど、仕方ない」。そう淡々と話した斎藤とは対照的に、田畑は「1軍でも投げている有名な方から打てたのは素直にうれしい」と喜んだ。

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2012年9月14日のニュース