万歳!国吉 ゲンコツ初完封 デニーコーチの一発効いた

[ 2012年9月8日 06:00 ]

<広・D>プロ初完封勝利に森本(5)と抱き合って喜ぶDeNA・国吉

セ・リーグ DeNA1-0広島

(9月7日 マツダ)
 DeNA・国吉はちょっぴりヒリヒリする頭をさすった。4回終了後、三塁ベンチで友利投手コーチからお見舞いされたゲンコツ。だが、その痛みすらもプロ初完投初完封の喜びのおかげで心地良かった。

 「デニーさん(友利投手コーチ)に(先頭の梵への)入り球だけはしっかりいけと言われていたのに初球を打たれたので反省です。(ゲンコツは)痛かったです」

 3試合連続で失点している初回を3人に抑え、波に乗った。2回2死二、三塁、倉の5球目にはこの日最速の151キロを計測。最後は148キロ直球で空振り三振に仕留めた。「立ち上がりが一番の課題だったけど、そこを3人で抑えたから結果がついてきた」。5回1死一塁ではバントを試みる今井を「きょう一番のストレート」と振り返った148キロで一飛に。7回1死一塁でも赤松のバントが小飛球となり、スライディングキャッチして併殺に仕留めた。終わってみれば、3安打92球の省エネ投球だった。

 前々回の8月24日巨人戦(横浜)から「ふと、ひらめいた」という。セットポジションの際に両膝を少し曲げたフォームに変えた。すると下半身のバランスが安定。球威は増し、制球のばらつきは減った。3勝10敗と結果こそ伴ってないが、中畑監督は「10敗できる投手になってきた」という。その意味は負け数を任せられるだけの評価をしているということ。その期待に応える完封劇に「1―0で完封できる感じがした。これで一本立ちできたかな。万歳!」と心の底から喜んだ。

 国吉は初完封のウイニングボールを迷わずスタンドへ投げ入れた。「1勝もしているし、ボールはもういいやと思って投げました」。そのシーンを見守った中畑監督は「これからなんぼでも(完封)できますよという自信の裏返しだな」と頼もしそうだった。

 ≪育成ではセ1号≫国吉(D)が広島を3安打無失点に抑えプロ初完投初完封。育成ドラフトで入団した投手の完封勝利は昨季の山田(ソ)に次ぎ2人目、セでは初となった。プロ初完封がスコア1―0だったのは、チームの日本人投手では94年9月23日巨人戦の加藤将斗以来18年ぶりとなった。また、この日要した球数は92球。チームの9回試合では、89年5月29日広島戦で斉藤明夫がマークした87球以来の省エネ完封となった。

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