9回代打攻勢“アダルトジャイアンツ”で勝ち越し

[ 2012年9月5日 06:00 ]

<神・巨>9回無死三塁、谷は左翼線に適時二塁打を放つ

セ・リーグ 巨人7-3阪神

(9月4日 甲子園)
 土壇場のひらめきが白星を引き寄せた。同点の9回。巨人の原監督が代打攻勢で勝ち越し劇を演出した。9回に4点を奪っての勝利に「いい働きをしてくれました」と起用に応えた代打陣を称えた。

 3―0から3回に追いつかれる展開。9回、マウンドに左腕の榎田が上がると、一気に攻勢に出た。先頭の高橋由の代打・矢野が左翼フェンス直撃の三塁打。ここで原監督はピンときた。「藤村に打たせようと思っていたが、ここは一気呵成(かせい)にと方向転換した」。やや遅れてコールされた藤村の代打・谷が内角低めのボール気味の球を強振。三塁線を破る二塁打で勝ち越し点を奪った。

 「難しいボールだったけど、何としても1点を取りたいと思っていた。相手の球種は全部、頭に入っている」と谷。通算349本目の二塁打で、過去34人が達成した350二塁打に王手。過去41人の2000安打より希少価値のある記録に「僕はホームランバッターじゃないので、何とか二塁までという思いでやってきた。積み重ねです。どんな形でも達成したい」と笑顔を見せた。

 原監督の積極的な代打策にプロ10年目で31歳の矢野、16年目で39歳の谷が応えてもぎ取った勝利。「この上ないチャンスをつくってくれて、谷もしっかり打ってくれた」とヤングなでしこならぬ、アダルトジャイアンツの貴重な働きを称えた。今季、最後の甲子園での伝統の一戦の第1ラウンドで阪神戦9連勝。10連勝した91年以来、実に21年ぶりの圧勝だ。

 「厳しいゲームではあります。ギリギリのところでそういう状況になっていますけどね」。それでも原監督は余裕は見せない。チームは5連勝で貯金は最多の36となりマジックも18。3年ぶりのV奪回の瞬間は着実に近づいている。

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