おかわり リーグ単独トップ22号は逆転V3ラン

[ 2012年9月1日 06:00 ]

<西・ロ>5回1死一、三塁から西武・中村(右)は逆転3ランを放ちヘルマンとタッチ

パ・リーグ 西武5-3ロッテ

(8月31日 西武D)
 ロッテ・成瀬への苦手意識は完全に頭から消し去った。テーマは「無心」。西武・中村らしい発想が値千金の逆転3ランにつながった。

 「何も考えないで打席に入る。(成瀬は)あまり打っているイメージはないですけど(工夫したことは)全然ないです」。5回1死一、三塁。相手エースの失投だけを待った。2球目。チェンジアップが外角高めに浮くと、思い切り引っ張って左翼席へ放り込んだ。天敵から放った2年ぶりの一発となり、オリックス・李大浩(イデホ)を抜き、リーグ単独トップに立った。

 「感触は普通。本数はどうでもいいですけど、チームの勝ちにつながるホームランを打ちたいと思っているので、それができて良かった」。成瀬との試合前までの対戦成績は打率・162、1本塁打。それが初回に先制の左前打。3回にも中前打を放ち、今季3度目の猛打賞をマークした。

 痛みにも耐えた。7月上旬に痛めた左膝の状態は「ウオーミングアップもできない」と漏らすほど万全な状態ではない。基本的に直球待ちの中村にとって、遅い球に対応するためには下半身の粘りが必要。体勢を崩されないためだ。この日の3安打は全て変化球。痛くないはずはないが「そんなの関係なしに、結果を出せばいい」という気概がこの男にはある。

 プレッシャーにも強い。主将の栗山に続き、中島も右かかと打撲で2試合連続の欠場。4番にかかる比重は高まるが「何とかしようと強く思いすぎると空回りする。適度な緊張感がいい方向に行っている」とさらりと受け流す。球宴後に自身が本塁打を放った試合は8連勝。チームは今季最多タイの貯金10に戻した。

 渡辺監督は「あの一発が大きかった。あれで“よし、これで行ける”という雰囲気になった」と称えた。苦手な対戦データを無心で吹き飛ばし、本塁打数にも無関心。中村の「心の中」は優勝への思いしかない。

 ≪成瀬からは32打席ぶり一発≫中村が22号逆転3ランを含む3安打4打点。成瀬には前回対戦まで打率.162、1本塁打と抑えられており、10年9月10日以来9試合、32打席ぶりの一発になった。また、同投手からの1試合複数安打、複数打点も初めてだ。本塁打王争いでも李大浩(オ)を抜きパの単独トップに浮上。一時は4本差の2位と引き離されたが、8月にリーグ最多の7本塁打を量産し逆転した。なお、このまま本塁打王となれば2年連続4度目の栄冠。1人で4度以上は、王貞治(巨)の15度を筆頭に過去7人しかいないが、中村はどうか。

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