イチも熱視線!清宮Jr、V打&4回8Kで世界一!

[ 2012年8月28日 06:00 ]

<日本・米国>日の丸を掲げ笑顔で球場内を歩く清宮

第66回リトルリーグ世界選手権 東京北砂リトル12―2米テネシー州代表

(8月26日 米ペンシルベニア州)
 第66回リトルリーグ世界選手権(米ペンシルベニア州)は26日(日本時間27日)に決勝が行われ、日本代表の東京北砂リトルが米テネシー州代表に12―2で5回コールド勝ちした。日本勢の世界一は2年ぶり。元早大ラグビー部総監督で、現在トップリーグのヤマハ発動機を率いる清宮克幸氏(45)の長男・幸太郎(13)は先発で4回1失点、8奪三振で勝利投手に。先制打も放ち、大会を通じて投打で圧倒的な存在感を放った。

 1メートル83、93キロの清宮はナインに覆いかぶさるように抱きついた。世界一ペナントを手にウイニングラン。リトルリーグ発祥地であるウィリアムズポートに、ひときわ大きな清宮の笑顔が輝いた。

 投げても怪物だった。「肩の調子があまり良くなく、いい球が行かないだろうなと思って臨んだが、予想以上に球が行ってくれた」。先発して4回を8奪三振。この日の最速は78マイル(約126キロ)。14・02メートルの投捕間で、中継した米スポーツ専門局ESPNは「77マイルはプロの18・44メートルに換算すれば100マイル(約161キロ)」と紹介した。体感速度160キロを超える重い速球で1回戦も含めた20個のアウトのうち15が三振。桁違いだった。

 打撃では一発こそ出なかったが、初回の先制打を含む2安打。5試合で打率・667、3本塁打の大活躍だった。テレビ中継ではメジャーの伝説で同じ左のスラッガー、ベーブ・ルースとの比較論まで。もちろん米国流のジョークだが、ルースはワールドシリーズに出た当初は打撃不振で「世界デビューの清宮は重圧知らずだ」と紹介した。

 底知れぬ13歳に、あのイチローも熱視線。この日のインディアンス―ヤンキース戦後のクラブハウスでヤ軍ナインとともにテレビを見ながら笑顔を浮かべた。北砂ナインは27日(日本時間28日)のヤンキースタジアムでのブルージェイズ戦を観戦予定でイチローとの対面も実現する見込み。早実中1年生の清宮は身長で1メートル80のスーパースターを既に上回っている。

 国際の部準決勝パナマ戦で66回の歴史で史上最長の94メートル弾を放つなど衝撃を与えた清宮は「飛びましたね、ホームラン。それが一番うれしかった」と喜び、父・克幸氏ら両親に「世界一の感想や終わった時の気持ちを全て話したい」と言った。どこまで伸びていくのか。世界が「KIYOMIYA」に注目している。

 ▼ヤマハ発動機・清宮克幸監督 3歳からずっと「世界を獲れ、幸太郎」と言ってきた。13歳でこういう立場になれるとは。先に目標を達成したので「この後はパパだよ」と言うでしょうね。野球もラグビーも一人では目標を達成できない。いい仲間と指導者に出会えて良かった。幸せなやつです。

 ▽リトルリーグ 12歳までをリトル、13歳以上をリトルシニア(シニア)と呼ぶ。12歳以下のリトルはグラウンド規格がプロ、高校とは違う。プロの投捕間18・44メートルに対し14・02メートル、塁間も同27・43メートルに対して18・29メートルと小さい。さらに離塁は「投球が打者に届いてから」の制限がある。11~12歳の投手は1日85球までの球数制限なども設けられている。日本リトルリーグ野球協会には11年1月現在で、各地区12連盟、301リーグで768チームが登録されている。

 ▽リトルリーグ・ワールドシリーズ 1947年からスタートし、今年で66回目。開催地ウィリアムズポートはリトルリーグ発祥(1939年)の地。米国と国際の各8チームがトーナメント戦(敗者復活戦含む)を行い、各優勝チームが世界一決定戦に進出する。東京北砂は、全日本リトルリーグ野球選手権大会(各地区代表16チーム)で優勝し代表に。試合は6イニング制。日本代表は過去7度世界一。76年世界一の調布は荒木大輔(現ヤクルトチーフ兼投手コーチ)が出場、99年の枚方は元阪神の亀山努氏が監督を務めた。

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