大谷 大学生を零封&3安打 巨人スカウトうなった!

[ 2012年8月27日 06:00 ]

<高校日本代表・関大>貫禄の投球で3回無失点の高校日本代表・大谷

練習試合 高校日本代表3―0関大

(8月26日 関大)
 第25回IBAF18U世界野球選手権大会(30日~9月8日、韓国)に参加する高校日本代表が26日、大阪府内で関大と初の練習試合を行い、3―0で勝利した。先発した花巻東・大谷翔平投手(3年)は3回2安打無失点で、打っても3安打2打点をマーク。先月26日の岩手大会決勝以来の実戦となったが、甲子園出場組に負けない存在感を見せた。27日は関西学院大と練習試合を行う。

 涙の敗戦からちょうど1カ月。大谷が日本代表の背番号1を背負って、マウンドに帰ってきた。中日を除く11球団にブレーブス、レンジャーズを加えた日米13球団29人のスカウトが集結する中、ブランクを感じさせない動きを披露した。

 「(日本代表は)凄い選手ばかりですし、光栄なこと。プレッシャーはないので、打席でも投球でも楽しめました」

 初回、先頭打者からスライダーで空振り三振を奪うなど、左打者が8人並ぶ大学生相手に3回2安打2奪三振で無失点。岩手大会で高校生最速の160キロをマークした直球の最速は、この日は149キロ。「制球も走りも6割くらいです」と自己採点は辛かったが、大阪桐蔭で藤浪の女房役を務めていた森が「真っすぐの質がいいです。きれいな回転でした」と目を細める上々の内容だった。

 5番に座った打席では、左前打、左中間2点二塁打、左前打と3打席連続安打をマークし、4打数3安打。試合で初めて木製バットを握ったが「気にならなかったので良かった。しっかり逆方向へ打てた」。巨人・山下哲治スカウト部長は「期間が空いていたが、いい投手なのは間違いない。打撃でも、差し込まれてもあそこまで運ぶのは凄い」とうなった。

 最後の夏に甲子園は逃したが、ともに「ダルビッシュ2世」の異名を持つ藤浪とも談笑し、チームメートからは「翔平」と呼ばれるなど、早くも溶け込んでいるようす。投打の柱として期待される大谷は「しっかりとチームの力になれるようにしたい」。日の丸を背負う喜びを胸に、世界一を狙う。

 ▼ヤクルト・鳥原公二チーフスカウト あらためて、やっぱり凄い選手だなと思った。1位でしか獲れない選手。

 ▼広島・鞘師智也スカウト 木製バットでも違和感はなかった。投手でも打者でも両方楽しみな選手ですね。

 ▼西武・奥園満編成部部長 見ての通り。バッティングも光っていたし変化球にも対応できる。投げても打っても一級品。

 ▼ブレーブス・大屋博行国際スカウト 160キロを出してもまだまだ伸びしろがある選手。打撃でもしっかりさばいて打てる。

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